こんにちは。矢本です。最近は訳ありシステム案件を引き受けてしまって、ちょっとあっぷあっぷしていいます。
さて、きょうはまず、最近知り合ったパワフルな経営者2人のお話を。
一人目は、IT企業の会長で創業者、70歳代の方。私の親父と同じくらいの年齢なのに、すごいパワフル。声もデカイ、しゃべりの速度がはやい、しゃべりだしたら30分位とまらない・・・。
もうひとりは、機械部品卸売会社の会長。この会長も、創業者で70歳代、とてもパワフル。声は普通だが、喋りのスピードこれまた速く、やっぱり20分くらいは相槌を打つのがやっと位・・・。
ステレオタイプの認識は良くないけど、創業経営者はこの手のタイプが多いような気がします。
どちらも事業計画の作成支援の役目でお会いしたのですが、最初は、診断しなくちゃ、きちんとヒアリングして意見をいわなくちゃとか思って、多少生意気な提案もしたんですけど、最近ちょっと違うと思うようになりました。
話を十分聞いてあげるといいんですね。初回は約2時間お会いしたうちで、自分が喋った時間はトータルたった3分くらいかもしれません。自然と、無理してこちらから意見せず、聞いたことを纏めて、「そこが重要ですね」とか相槌を入れくらいになりました。その後こちらか意見をすることも多かったのですが、不評でした。
こちらから最初の意見をいうと否定されるけど、聞いたお話を整理して次回持っていくと、すごく喜ばれる。そしてご自身でいろいろとまたお話を深堀する。・・。すると問題が解決する、または軌道修正する。こんなパターンが定着してきました。
なるほど、オーナー経営者の場合は、コンサルタントというよりコーチを必要としている場合が多いかもしれません。コンサルを頼んではいますが、「仕事については俺が詳しい。俺が進む方向は自分が良く知っている」みたいな意識もあります。もし、間違っていても、こちらがお話を聴いてまとめると、ご自身で方向転換される。そのほうが、こちらから意見するよりも受け入れられる。
コーチングが大事だっていう診断士の方も多いのは、こんな理由だったからなんですね。少し解った気がしました。
受け身のコンサルがよい場合もあるんだなあと、最近の小さな気づきでした。
人生経験豊富な皆さんには当然のことかも知れません。
寒くなりましたが気をつけて行きましょう。