11期生、小山誠一郎です。
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先日、兵庫県神戸市・灘の酒蔵でお話を伺う機会がありました。
近年の日本酒販売伸び悩みの要因について、お話を要約すると・・
【主要販売経路の変化】
・利幅の大きな瓶は売れにくく、その分紙パックが伸びている
→街の酒屋ではなく、主婦がスーパーで購入する割合が伸びた
→購入者は飲み手(主に男性)より非飲み手(主に主婦)が多い
→売れ筋が低価格帯にシフト
【新規参入】
・昔と比べ平均所得はそれほど伸びていないが、趣味・娯楽が多様化
→限られた娯楽費の中で、お酒に割り当てる比率が低下
→ビール・焼酎等の酒類だけでなく、スマホやネットショップが競合に
【代替品】
・昔は外から(ストーブ)or中から(日本酒)暖めるのが数少ない防寒対策
→エアコンの普及により、相対的な重要度が低下
【風潮の変化】
・酔っぱらうことを"ダサい"と捉える若者が増えた
→消費層が狭まるとともに、一人当たりの消費量の減少
想定の範囲内の回答もありますが、やはり本家・酒造元で伺う
生のお話には格別の説得力がありました。
「日本酒の消費量を増やすには?」
まるで就職活動のディスカッションお題のようですが、
プロでも苦悩するこのテーマ、深みがありそうです。
※余談ですが、最上級格でも1万円前後の日本酒は
贈答品として利用価値が高いと思います。
本家蔵元から1本贈りましたが、反応は上々でした。(実家ですが・・)