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日本酒の逆襲

2015-07-04 15:01:00 | 15期生のブログリレー
皆さん、こんにちは。
「稼げる!プロコン育成塾」事務局の三好康司です。
先日は、第1回講義、入卒塾式/OB会とお疲れ様でした。
これから一年、一緒に頑張っていきましょう。

私は、13期生メンバー5人とともに、2014年~2015年にかけ「元気な酒蔵探訪記(企業診断、同友館発行)」という連載を執筆させて頂きました。各地の酒蔵を回りインタビューする中で、日本の伝統産業である酒造りに新風を吹かせている多くの蔵元(社長)に出会いました。その様なことを思い出していると、昨日の日経新聞夕刊に「新世代台頭 日本酒の逆襲」という興味深い記事がのっていましたのでご紹介します。

「和食人気の高まりで、世界で日本酒ブームが起こりつつある。けん引役は30~40代の若手蔵元たち。とりわけ実験的な試みを次々と打ち出す新政酒造(秋田市)の8代目、佐藤祐輔社長(40)だ。新世代の日本酒造りのうねりが秋田から広がり始めた。」
「若き蔵元たちが共通して目指すのは、洋総菜が並ぶ今の食事に合った日本酒だ。バランスの良い甘さと酸味、少し感じられる発泡感。そんな新しい酒が若い世代や海外の人たちの味覚もとらえ始めている」                        (2015年7月3日付、日本経済新聞夕刊より)

新政酒造の佐藤社長は、東京大学を卒業後ライターとなり、酒造りとは無縁の生活を送っていたそうです。実家の新政酒造に戻ったのは2007年、すぐに思ったことは、「このままなら5年後につぶれる」。当時の酒蔵は、醸造用アルコールなど添加物に頼り切り、酒本来の味わい、酒造りを失っていたと語ります。

その様な中、佐藤社長が打った手とは。

1)若手の登用
醸造の発送を変えるため、担当社員ほぼ全員を若手に代える。

2)品質にこだわる
多くの蔵元が新開発の酵母を使う中、酒造りで使われる最古の酵母、「6号酵母」に絞る。また原料米を全て秋田県産に変更。

3)ネットワークを作る
経営危機に瀕した経験のある酒蔵の跡取り5名(佐藤社長含む)と「NEXT5」というグループを結成、日本酒人気自体を取り戻すために、各社の技術を惜しみなく分かち合う。

我が国の日本酒の消費量は、1970年代頃のピークから3分の1に落ち込んでいます。その様な中でも果敢にチャレンジする若手経営者や、若手杜氏(酒造りの責任者)が数多く現れてきています。執筆取材でも身を持って感じました。

皆さんも、ぜひ日本酒を味わってみてくださいね。

コメント (8)
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