12期の志倉です。
独立してから経営者の方の相談を受ける機会が圧倒的に増えました。
経営者の悩み相談でダントツで多いのが
社員が辞めてしまう(もしくはやる気が無い)
というものです。どの経営者も同じ事をお話されるので、多くの経営者が悩まれている問題なのだと思います。
私から「なぜ辞めるのだと思いますか?」(もしくはなぜやる気が無いのだと思いますか)
という質問をすると、これまた多くの経営者の方は同じように
①会社の成長計画を示せていないから
②給料が安いから
のどちらかを理由として回答されます。最近気が付いたのはここに大きな誤解があるという事です。
現に辞める社員さんに「なぜやめるのですか?」と聞くと
この会社にいて自分がどうなるか見えないから
と回答します。この経営者と従業員のギャップは非常に重要です。辞める理由を
経営者は「会社の」成長計画を示せていないから
社員は「自分の」成長計画がわからないから
と回答しています。これ、似ているようで全く異なる理由だと思います。経営者は自社の離職率を改善したいなら、
会社の成長計画ではなく、社員の成長計画を一番最初に作るべきだという事だと思います。
経営者や支援するコンサルは「会社のビジョンが明確で給料も高ければ社員は辞めない」と思い、
戦略構築やビジネスモデルばかりに力を入れがちです。
上記を満たしていても「自社にいると自分(社員さん)がどう成長していくのか、会社としてその為の支援があるか」
を示せていなければ、離職率は高いのです。
人材育成計画の策定
これがただでさえ離職率が高い中小企業が取り組むべき重要なアクションになると考えています。