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15期の執筆企画を思い出して

2020-04-11 12:00:00 | 19期生のブログリレー

皆さまお元気でしょうか。

事務局スタッフの田本秀行です。

 テレワークを始めて早2週間、ネットワーク障害が発生して大わらわ。出社せねばと思ってあわてて身だしなみを整えようとするも、ダラダラ生活が板についてしまい、なかなか出られず。結局、復旧するほうが先でそのままテレワーク続行。これだけ全世界でテレワークとなると、ネットワークにかかる負荷は甚大ですね。ここかしこで繋がらないという声を聞きます。そんなこんなでドタバタしながらも、人の適応力というのは大したもので、バーチャルな会議も今ではスムーズな会話ができるようになってきました。100人規模の会合もなかなかクリアな音声と画像に感心しきりです。しかし、ダラダラとした引きこもりに違いはなく、体のあちらこちらが硬くなって腰に痛みが。。。もちろんそんなときはののゆる体操です。皆さまもよく体を動かし、たまにはボイトレを思い出して声を出してみてはいかがでしょうか。

 さて、本題。私は稼プロ!の15期生です。人数は例年に比べると少なかったのですが、逆にそれがアットホームな雰囲気で結束力が高く、そして、なかなか自分のいる業界ではお会いできない個性あるメンバーがそろっていて、いいお付き合いが続いてます。そんな同期で行った取り組みがとても刺激的でした。執筆もそのうちのひとつです。15期生のひとりがいわき市での震災復興ボランティアの活動をしていました。そこで出会った経営者や診断士のそれぞれのドラマが素晴らしく、それを題材に稼プロ!の執筆企画として立ち上げたのです。同友館の「企業診断」2017年の4月から6回連載でした。

連載「震災復興に挑むいわきの経営者に学ぶ」

第1回 プロローグ 震災から6年、福島県いわき市が抱える課題

第2回 震災を乗り越えて、企業に挑む-経営者の想いとその成功要因

第3回 経営理念に立ち返り、ビジネスモデルを大胆に転換した温泉旅館

第4回 NPOによる農業復興支援-ふくしまオーガニックコットンプロジェクト

第5回 経営者として今後どうありたいか-震災6年後の事業環境変化への対応

最終回 中小企業診断士の震災復興支援を考えるーいわき市で活躍する診断士の話を通じて

 私は、第1回を担当しました。日本~福島市~いわき市の被害状況、そして復興の概況について言及し、連載の全体構成について概要をまとめてます。第2~4回は震災後にあえて現地で事業を立ち上げた、再興した、復興支援を行った経営者の取り組みを紹介し、それぞれの経営者の想いや経営のヒントを論述しています。第5回では震災から6年経過して事業環境が変化していることと、それへの対応について述べています。最終回は、いわき市で活躍している中小企業診断士へのインタビューを掲載。そして、執筆メンバー全員がこの連載企画で学んだことをコメントしています。さらに、執筆に加えて、特別企画としていわき体験ツアーを2回開催しました。

 企画書は1回打ち合わせして手直しし、それですぐに通りました。テーマそのものがインパクトがあり震災後5年の節目であること、いわき市に特化していること、実践的で診断士として論じやすい題材、だったからだと思います。加えて、事前の取材で、具体的なネタが豊富で方向性がはっきりしておりました。企画書提出前に1回、執筆前にもう1回、いわき市まで足を運び取材しました。それぞれの経営者と診断士のところへ訪問しインタビューしましたが、その経験はなかなか得難い貴重なもので、今でも自分の活動のベースになっています。

 この執筆で得た成果が3つあります。

 1つは、診断士の活動イメージが固まったことです。今回取材した経営者は皆、すごい情熱を持っており自分の信念に向かって邁進していました。ですが、組織人材確保、販路開拓、設備調達、そのための資金調達ができない壁にぶつかります。診断士はそれを支援するにあたり、様々な補助金や融資制度を把握し、的確なタイミングで提案できることが必要です。そして、金融機関、商店街組合、業界団体や業者など、経営者が困っていることを解決する「つながり」を作れることが大事です。それだけでなく、外からきた経営者や若い起業家に対して地域への「つながり」を作ることは長く事業を伸ばすための基盤になります。それらを実践する人、それが私が思い描く診断士像です。インタビューした診断士の方が、とても地元愛と情熱に溢れていて、そして自分が中小企業に寄り添って支えるんだという自負を持っておりました。その考え方にかなり傾倒したかもしれません。

 2つ目は、執筆に対するスキルやモチベーションの基礎ができたことです。稼プロ!での小論文や執筆企画において、塾長や講師に繰り返し校正していただくことでかなり鍛えられました。(小論文の現在のテキストにも私のビフォーアフターが載っていて少しばかりお役に立てています。)その後、ボイトレの執筆企画、専門書の執筆、中小企業庁の企画など、積極的に参加しております。私はあまり言葉がポンポン浮かんでこないので、ものすごくじっくり全体イメージを固めてから書き始めるので遅筆ではあるのですが、以前に比べるとなんとか〆切に間に合い要求される品質を確保できる程度に書けるようになってきました。(本当かなあ)

 3つ目は、現在の稼プロ!をベースとした活動を支えるつながりができたことです。執筆活動の中で、いわき市で苦闘する経営者や診断士の方々との出会い、一緒に活動した同期とのつながり、取材に同行していただき、何度も校正して磨きをかけていただいた塾長や事務局の諸先輩とのつながり。そして何より、いわき地酒「又兵衛」といわき市の魚「めひかり」から揚げとの最高の組み合わせとの出会い(というよりも、その出会いを共有しながらお酒をのんで語らいあえたつながり)。これらのすべてがこの執筆における最大の成果です。

さて、今期も執筆企画が立ち上がり好調に進んでおります。参加する皆さま、せっかくですから講義だけでは得られないSomethingをぜひつかんでいただければと思います。掲載される日を楽しみにしております。

コメント (6)
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