東京都中小企業診断士協会中央支部認定!「稼げる ! プロコン育成塾」ブログ

東京都中小企業診断士協会中央支部認定マスターコース「稼げる!プロコン育成塾」のブログ。経営・ビジネスに役立つ情報を発信

VUCAの時代

2020-04-21 12:00:00 | 19期生のブログリレー

稼プロ!19期の宇野毅です。最近、VUCAという言葉を目にする機会が増えました。VUCAとは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つの単語の頭文字を並べたもので、現在の混沌とした経済や社会を示しています。一言でいうと「予測不能の状態」のことで、元々2000年代の初め頃にアメリカで使われ始めた言葉らしいのですが、2016年のダボス会議で議題に上ってから我が国でも浸透してきたようです。

 現在、日本では長期的な人口減による経済環境の変化、SDGsを背景にした企業や組織の在り方の見直し、各人のキャリアに対する考え方の変化など、国家から個人に至るまで、複雑で不透明な状況があらわになってきています。最近気になるのは、このようなVUCAの時代でも、日本人は決断力がなく、意思決定のスピードが遅いと感じることです。原因として、日本人が農耕民族であったため計画性や慎重さを尊び、欧米のようなリーダー中心の狩猟民族と違うからというのはよく聞く話です。しかし、このVUCAの時代に、予測不能だからと言って決断しない、意思決定を先送りすることは国家のみならず、企業にとっても個人にとっても命とりになりかねません。では、今、どのような意思決定プロセスがより有効なのでしょうか。

 今月4月6日の日経新聞朝刊に、新型コロナウイルス感染に翻弄される現代は、まさにVUCAに当てはまるとして、OECD東京センター所長の村上由美子さんの記事が掲載されていました。

村上所長によると「VUCA時代には、ワンマン型よりも多様な人々を巻き込み後方から羊飼いのように道筋を誘導するリーダーシップが有効である。なぜなら、どんなに経験豊富なリーダーでさえ、未曽有の公衆衛生危機に対する明確な解決策を持ち合わせていないからである。また、そのような迅速な意思決定のためには、多様な視点が反映されることが非常に重要であり、そのためにもダイバシティが有効な発想をもたらす。」と主張されています。

 5月6日までは「緊急事態」という未曽有の状況ですが、5月7日以降もまた、これまで経験のないVUCAの時代は続くと思われます。そのような中、国や企業のトップリーダーからの新しい打ち手や取り組みについて、多様な視点が生かされた意思決定がなされているかを注視していきたいと思います。加えて個人としても、自身のアンテナを広げ、さまざまな人の話や情報をよく聞き、『違和感』を感じるセンサーも磨きながら、これまでの常識にとらわれない決断を迅速に行うよう肝に銘じて行動していきたいと思います。

 

★★最後に稼プロ!からのお知らせ★★
COVID-19によりさまざまな説明会が中止となりお困りではありませんか?
稼プロ!が3つのマスターコースと一緒に行なうオンライン入塾説明会のご案内です。
3つのマスターコースとは?
・資格を取得したばかりで、何をすれば良いかわからない方→ 稼プロ!がお薦め
・既にコンサルタントとして活躍している、独立しているが、
 診断士としての営業メニューを増やしたい方 → 経コン塾がお薦め
・しばらく独立しようとは考えていないけど、
 診断士の資格を活用したい方 → 企業内次世代リーダー養成マスターコースがお薦め
 
もっと詳しく知りたい方は、申し込みページへ。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする