こんにちは。稼プロ!23期生の種本淳利です。
最近、私の妻が「『自走できる子』の育て方」(西村則康、辻義夫 共著/日経BP)を読み、そのサマリーをメモに書き、私に手渡してくれました。よっぽど私に読んでほしいと思った様子です。先日の稼プロ!の講義で志倉康之先生から頂いた「バケツに水を貯め続けろ!」のアドバイスを妻にフィードバックしていないにも関わらず、人知れずバケツに水を貯める行為をしているとは、私の妻も侮れません!
最近、「自走」という言葉をよく聞きますが、辞書を引くと「外部の動力ではなく、自身の動力によって走ること。」という、どちらかというとメカニカルな分野の言葉と捉えられます。一方で、私が職場やビジネスの場で聞く「自走」は、「他人からの指示を受け(時には支援も受けつつ)動くのではなく、自ら考え行動して成果を出すこと」を意味し、それをビジネスマン個人や事業や会社組織に当てはめて考える場面が多くなってきました。かねがね、私はその言葉が気になり、好感をもっていました。
そこで今度は「自走できる子」が出てきました。これ自体は子育て世代、子供が受験する世代向けの話題をテーマとした書籍ですが、妻によるサマリーを読み、私自身がその書籍を読むことで、子供を自走させるための取り組みは、ビジネスやコンサルティング、コーチングにも通じると考えられる点があることに気づきました。例えば、以下の点です。
- 親と決めたことを実行させる。やって当たり前だと思わず、毎日の頑張りを認め、褒める。
→結果、子供は決めた事を実行する習慣がつき、次のステップへ進める。
- 親に決められた事ではなく、子供自身にやるべき事を自由に考えさせ決めさせる。頑張っている姿を見たら、認めてあげる。うまくいかなかった、できなかった理由を子供自身で考えさせる問いかけをする。解決策が見つからなかったときは「アドバイス」してあげる。
→結果、子供は自由に考えると工夫し始める。他人が考えた、受験のためだけに焦点を当てた勉強をしていると子供の学ぶ力は伸び悩む。
- 伸びる子の親は家で機嫌よく過ごしている。
→幼少期の「和やかな親子関係」が子供を安心させ、自信を持たせる。安心を手に入れている子供は、外への興味を広げ好奇心が沸き、他者と協力して知らない事を解決する楽しさを実感し、自分から学ぶ子に育っていく。
- 親は先走らず、子供の話すのをのんびり待つ。
→「それで?」「だから?」と子供の言葉を急かしたり、作業しながら子供の話を聞いたりしていると、子供は「私の話を聞いてくれていない」や「忙しそうだから話すのをやめよう」と考えるようになり、やがて親子の会話が無くなっていく。
如何でしょうか?大変恐れ多いことでありますが、子供や子を支援先企業、親を中小企業診断士やコンサルに置き換え、大人の世界で考えると、何となく「ムムム、そうだよなぁ。」という気持ちになってきませんか?
「しっかりと支援先企業に寄り添い、知らないうちに自走できる企業に成長している」といったケースをたくさん作ることが診断士は社会から期待されている事だと信じていますが、子育てと通じることがあるなぁとしみじみと感じ入った次第です。
引き続き、バケツに水を貯め続けます。あわよくば、妻にも手伝ってもらって。。。