こんにちは。22期の浅野です。
今年も もう師走が近づいていますね。今年の4月、新人研修で「ChatGPTの登場で、週単位で世の中が変化している」、「そうなんですか」という話題で盛り上がったことを覚えています。その時から、世の中もそうですが自分自身の仕事の進め方にも大きな変化がありました。
5月には「プログラミング」というテーマでブログを書きました。そのときは、「昔に比べるとプログラムのコーディングが楽になった」と述べましたが、その後コーディングにChatGPTを使い始め、状況は大きく変わりました。今では、「プログラムのコーディングをほとんどしなくなった」と言えます。
そもそもプログラムは何に使うのかと思われるかと思います。昨今はExcelとRPAで大量のデータを読み込んで処理できるでしょう。しかし、Excelはテキストの加工には向いていません。テキストファイル(例えば.txtや.csv)を読み込んで、データ分析の前処理や分析を行う際にプログラミングが役立ちます。ファイルの入力・出力、いわゆるファイルI/Oができると用途が大きく広がります。
自分の仕事では、生産計画のデータをcsvファイルで受け取ります。これを読み込んでデータ分析を行う作業をプログラムで実行すると、1年分のデータを効率的に分析できるようになりました。
ChatGPTもファイルの取り込みが可能で、プログラムと同様にこれが用途を大きく広げます。有料版のGPT-4では、Python(パイソン=現在最も一般的に使われている高級言語)のファイルI/O機能が使えるため、テキストやExcelファイルの読み込み・書き出しが可能です。ただし、PDFを読みたいときは、別のプラグインが必要になるのでご注意ください。
設定について簡単に説明すると、GPT-4を選択しBeta版のAdvanced Data Analysisを使えるように設定します。すると、入力エリアの左にプラスマークがでるので、そのプラスマークをクリックしてファイルを取り込みます。
実際に1年8ヶ月分の生産計画のcsvファイルを読み込ませて、受注量トップ20の顧客の昨年と今年との受注状況を比較するよう依頼したところ、横が時間軸で縦が受注量の折れ線グラフを20個出力してきました。この簡単な依頼だけでグラフを作成されたことに驚かされました。ただし、グラフを使用するまえにどういう処理をしているかを理解・検証することは必要だと思います。この体験が「コーディングをしない」きっかけになりました。
現実に使用する際は、ChatGPTにプログラムコードを生成させ、それを実行し中身を確認してから使用しています。出力されるコードを見ると、自分のコードと比較してはるかに洗練されていることがわかります。自分が書くコードは原始人レベルと感じます。
ちなみに、「Hello world」の出力は、新しいプログラミング言語を勉強する際、最初に眼にするお決まりの事例です。知識ゼロは無理ですが、「Hello world」を出力できればChatGPTを活用して高度な処理のプログラミングができる、簡単な処理ならプログラム不要、そんな時代になりました。
恐るべし、ChatGPT! です
まだ体験していなくてご興味を持たれた方は、試してみてはいかがでしょうか。
以上