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型番商品でも価格競争に巻き込まれない方法!ネットショップ編

2020-08-08 12:00:00 | 20期生のブログリレー

初めまして。稼プロ!20期生の春島一男と申します。

 

私は2006年から約14年間ネットショップを運営しています。

14年間の間、良い時もあれば、厳しい時もありました。

 

 

通販市場は、市場規模がどんどん大きくなっているため

魅力的な市場のように見えますが、

参入障壁が低く、新規参入業者が多いため、

実際は過当競争となり、淘汰の激しい業界です。

 

そんな通販市場の中で勝ち残るためには二つ方法があります。

 

  1. オンリーワン商材・サービスを開発し販売

他のお店では買えない、オリジナル商品やサービスを扱います。

独自性をいかに出せるかがポイントになります。

 

2.低価格、短納期

家電等、どこでも売っている、いわゆる型番商品を扱う場合です。

大量購入・大量販売が必要になり、資本が必要になります。

 

優良と言われるネットショップさんはこのどちらかを

強みとしてもっているケースが多いです。

 

 

さて、私のお店ではどのような商材を扱っているとかというと、

どこでも購入できる、いわゆる型番商品です。

 

価格と納期勝負になる商品です。

 

そうなると、大きな資本で勝負しているのかと思われるかも知れませが、

いいえ、従業員1~2名で運営をしています。

 

それなのに、淘汰されず15年間お店を継続出来ている秘密を、

今日は明かしたいと思います。

 

 

私共が扱っている商材は、業務用のニッチな商材になります。

2006年ショップ開設当初、他のネットショップでこの商材を扱っているところは

1~2店舗しかありませんでした。

 

もちろん、それだけニッチな商材なので、小売店にも置いてません。

いわゆるブルーオーシャンの競争が少ない状態だったので、

お店をオープンして、面白いようにすぐに売れました。

 

しかし、数年たつと、このニッチ商材を扱うネットショップは無数に増えました。

こうなると当然起こるのは価格競争です。

 

最安値のお店の価格より10円安くする。

そうするとまた別のお店が10円安くする。

更に別のお店が10円安くする。

そんな繰り返しになりました。

 

これは、今でもネットショップの業界で日々繰り返されていることです。

 

価格競争を続けていれば、勝つのは資本があるところです。

私どものような小規模ショップは打ち勝てるはずがありません。

 

さて、このような状況でも私どもが14年に渡りお店を続けてこられました。

 

それは何故か。

 

 

 

 

それは『電話受付を歓迎』したことにあります。

 

 

ネットショップであれば、

ネット上で全ての取引を完了させたいと思うところですが、

あえて、ショップ上に電話でのご相談を歓迎する仕掛けをして、

電話をしてもらいます。

 

商品のお問い合わせでご連絡をいただくことが多いですが、

私がまず行うのは、使用用途を確認すること。

 

そこから、使用環境やお客様の要望をヒアリングして、

もっとも適した商品をご提案します。

 

もちろん提案するのは型番商品です。

型番商品は当店で購入しなくても、他のお店で購入できます。

 

それでも、大半のお客様は当店からご購入いただけます。

 

これには色々な心理が働くのだと思います。

『丁寧に説明してもらったから、他から買うのは申し訳ない。』

『紹介してもらった商品がもし希望の用途に合わなかったら困る。』

『他にも必要なものが出てきそうだから、また相談にのってもらいたい。』

等々

 

 

タイトルの、型番商品でも価格競争に巻き込まれない方法!

その答えは、『電話受付を増やして、丁寧な接客をすること』でした。

 

 

また、これを行うことで受注だけでなく、

次のアクションとして集客数を増やすことも可能です。

 

『集客数を増やす。』その手法については、

次回の私が担当するブログの会、8月29日(土)に

明かしたいと思います。

 

どうぞお楽しみに!


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8 コメント

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Unknown (ながいち!)
2020-08-08 12:51:27
ネットショップ勝ち残りの秘訣のお話、面白く読まさせていただきました。業務用のニッチ商品だけに、電話サポートが効くということなのですね。連載物になりそうなので、次回を楽しみにしています。
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Unknown (星野学)
2020-08-08 18:28:51
電話注文と丁寧な接客が付加価値に繋がっているのですね。
弊社も受注は電話です。
顧客の要望に合う商品を探すために、用途を聞くことは私も大事にしています。
返信する
Unknown (岡田 英二)
2020-08-08 19:36:39
実際の経験に基づく話題は面白みと重みが違いますね。
今後も競争が激しいことが予想される事業かと推察いたします。
事業の繁栄を祈るとともに、次回の投稿を期待しています。
返信する
Unknown (青木 洋輔)
2020-08-09 10:41:31
webサービスを作っていると、なんでもwebで解決したくなりますし、実際にweb上に解決策があることがほとんどですが、ユーザーの視点にたつとwebだけではかゆいところに手が届かないことって、きっとたくさんあるんですよね。
次回も楽しみにしています!
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Unknown (tomo_homble)
2020-08-09 11:52:28
ちょうど当社のお客さま対応で電話対応をやめようか検討していたので、大変参考になりました。
効率化と顧客満足度の間で揺れ動きますが、お客様視点で考え続けることが重要だとわかりました。
次回のブログも楽しみにしております。
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Unknown (大井 秀人)
2020-08-09 13:38:38
問い合わせ窓口の分野で電話サポートを止めるというのは、効率化の王道のように言われますが、みんながそっち向くと逆張りでマネタイズできるということですね。参考になります。続きが楽しみです!
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Unknown (鴨志田)
2020-08-12 20:39:08
電話は便利だと思います。
実は、今日、リムジンバスの予約をしようとPCを開きました。過去は、ネットで予約していたのです。
でも、コロナ禍がきっかけなのか、HPが新しくなっていて、要領をえません。手続きに時間をかけたくなかったので、電話で予約をしてしまいました。その結果、自分が検索した以外の便にたどり着きました。本日の込み具合など、ネット予約では得られない情報を電話では得ることができますね。最近は、電話番号を公開していない企業が多いので、やはり、電話対応があると便利です。
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Unknown (春島一男)
2020-08-13 09:22:08
ながいち!さん
コメントありがとうございます!
試行錯誤して運営しているので、ブログを読んでくださる方にとって少しでもヒントになればと思っています。頑張ります!

星野学さん
コメントありがとうございます!
次回に通じるのですが、電話対応による情報収集がとても大事だと思っています。

岡田英二さん
コメントありがとうございます!
事業を続けることの難しさを日々感じております。
頑張ります!

青木洋輔さん
コメントありがとうございます!
おっしゃる通りだと思います。
web上で全てを解決できればベストだと思うのですが、個別の事情を考えるとまだ難しい部分も多いと思います。

tomo_hombleさん
コメントありがとうございます!
効率化→電話受付の削減には当然なると思うのですが、そこから事業運営のヒントも収集できるので、バランスが必要になると思っています。

大井秀人様
コメントありがとうございます!
資源が無い分、大手と別の道を模索する必要があり、その結果である部分は確かにあると思います。

鴨志田さん
コメントありがとうございます!
お客様目線にたつと、やはり電話の便利さ、安心感はあると思います。ネット上でお客様にストレスを感じさせない工夫が前提条件になりますが、プラスαで電話対応を引き続き重視してまいります。
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