みなさん、こんにちは。稼プロ!20期生の加納久稔です。
20期生の卒塾式まであと3日となりました。個人的な事情により後半の講義を欠席した私は「診る・聴く・話す」技量をほとんど習得できず、正々堂々と「20期生」と名乗ることもできません。しかし、「書く」ことについてはその難しさとこれから行うべきことが理解できただけでも稼プロ!に参加してよかったと思っています。
昨年末に提出した小論文は、鴨志田塾長や講師の方からたくさんのコメントがつけられて戻ってきました。全面的に書き直す必要があるくらいのものです。「どこからどのように手をつけようか」と悩んでいるとき、書店で1冊の本が目に入りました。藤吉豊・小川真理子共著『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP発行、以下本書)です。
本書は著者が文章術の名著100冊を読み込み、文章のプロが持つ共通のノウハウを洗い出してランキング化したものです。Part.1では「すべての人に身につけてほしい7つの基本ルール」として1位から7位の項目が、続いてPart.2では「ワンランク上の文章を書くための13のポイント」として8位から20位、最後にPart.3では「気を付けるとさらに文章がよくなる20の秘訣」として21位から40位が紹介されています。
その中で20位にランクされているのが「名文を書き写す・真似る」ことです。
「文章上達の2つの秘訣は、名文を多く読むことと名文を書き写して名文の真似をすること。目的に合った手本を選ぶのがよいが、見つからない場合は新聞のコラムかベストセラーがよい。
コラムは
①500~700文字と短く、写すのに時間がかからない。
②時事問題のとらえ方がわかり、読み物として楽しめる。
③文章の構成がしっかりしていて、構成力養成になる。
のが理由だ。」
というわけです。
とにかくやってみようということで、購読紙のコラムを毎日書き写し始めてみました(実際はWORDでの入力ですが)。気になった語句があれば、国語辞典や用語辞典で意味や使い方を調べ、コメントを加えています。
続けていくうちに改めて気づいたのは、まずテンポが良いこと。1文はだいたいが20字以内。30字を超えるのはほとんどありません。本書の1位は「文章はシンプルに」。ポイントとして「余計な言葉はとにかく削って、簡潔に」「1文の長さの目安は『60文字』以内」「ワンセンテンス・ワンメッセージ」の3つを挙げていますが、まさにこのとおりです。
次に、常用漢字でもひらがなで表記している語句があること。さらに、「今/いま」や「一つ/ひとつ」、「様々/さまざま」など、同じ語句でも漢字のときもあればひらがなのときもあります。本書の3位は「文章も『見た目』が大事」で、そのポイントの2つ目は「ひらがなと漢字はバランス重視で」。「漢字は2、3割」「ひらがなは7、8割」が目安だそうです。見た目や読みやすさを考えながら、書き分けているのでしょう。
ところで、本書の2位は「伝わる文章には『型』がある」。ポイントは「『結論が先、説明があと』の『逆三角形型』が基本」「説得力を高めたいときは『結論→理由→具体例→結論』の『PREP法』」「論文は『序論→本論→結論』の『三段型』で書く」の3つです。
4位は「文章は必ず『推敲』する」。ポイントは「時間を置いて読み直す」「あえてプリントアウトして読み直す」「声を出して読み直す」「他人に読んでもらう」の4つです。
また、Part.1最後のColumnには「筆者がビジネス書の原稿を書くときは、いったん『横書き』で原稿を作成し、推敲の段階で縦書きに変換している。横書きのほうが慣れているし目で文字を追いやすいが、縦書きで出力すると見え方が変わるので客観的に推敲ができる」旨の記載があります。
本書ランキングの1位や3位を含め、稼プロ!の講義や資料、ブログなどで習っていたことがほとんどでした。本書を読んでよかったことは確かですが、講義内容などが身についていなかったとも言え、複雑な思いです。また、小論文の最終稿もこれらのことを自分なりに反映させたつもりですが、新聞のコラムのような歯切れ良い文章にはほど遠いものです。日々是精進、自分の型になるまで書き写しを続けたいと思います。
最後になりましたが、途中から稼プロ!に参加せず、20期生の皆様には多大なご迷惑をおかけしましたこと、いまさらで遅きに失した感がありますが心からお詫びいたします。また、鴨志田塾長と事務局の皆様にはこのような状況にもかかわらず最後までお気遣いいただき深謝申し上げます。そして、1年間おつき合いいただきました読者のみなさま、ありがとうございました。機会があれば、別のところでお会いしましょう。
私はまだ書くことを習得できていないので、加納さんのブログは良い学びとなりました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
過分なお言葉をいただき、恐縮しております。
「書き写すこと」が目的とならないよう、自分なりに考えながら続けたいと思います。
こちらこそ、よろしくお願いいたします。
最後になりますが、当塾は、いつでも、戻ってこられるホームグランドです。欠席した回の講義は、是非21期でご参加くださいませ。また、OB会も発足したら、是非、入会していただけると嬉しいです。新しいOB会は、卒塾生全員が対象ですが、終身会費制をとることを検討しているので、自らの意志で入会いただく必要があります。
加納さんとご一緒したボイトレ、楽しかったです。イキイキと原稿を楽しそうに読まれた加納さんのお姿と声は、今でも鮮明に覚えています。
また、お目にかかれることを楽しみにしています。
最後まで温かいお言葉をいただきまして、誠にありがとうございます。
欠席した講義はできるだけ参加して遅れを取り戻したいと思います。
また、あす(7/17)の卒塾式は勤務先の採用面接のため失礼いたしますが、ボイトレで学んだことを活かして進行役を務めるつもりです。
今後ともよろしくお願い申し上げます。