皆さん、今晩は。才村です。
私は、自由業の生活をしていますので、お金が掛らず、涼しく過ごせ、しかも、運動ができることも考え、徒歩で約20分の東京理科大の図書館に時々行っていました(ただ今、学期末試験中のため利用休止中で、他の図書館を利用しています)。東京理科大の野田キャンパスには、理工学部、基礎工学部、薬学部があります。薬学部開設により、女子学生が目立つようになりました。
最近、地域住民も登録すれば利用できるようになっていたことを知り、5月末に登録しました(無料で利用できるので、ありがたいです。近所にあり、これだけ好感度が高く難関の大学ですので、自分の子供に勧めたいところですが、なぜか下の娘は九州に行ってしまいました)。
その図書館で感心したことは、
○理工系の図書が多種類、豊富にあることは当然ですが、同一書籍が複数冊揃っています。
○理科系の学生が多いので、文科系の書籍がないと思いきや、しっかり日本文学や英文学、会計学などの書籍も多数あります。
○大勢の男女の学生が長時間、熱心に勉強しています(当然といえば、当然ですが)。
○週刊誌も揃っています(気分転換に読み出せば、止まらなくなります)。
その中で、どんな書籍が気に入っているかというと、診断士の受験生仲間が教えてくれた、岡本清先生の「原価計算」という本です。この本は分厚くて、1万円近くするので、まだ購入していません。原価計算の説明が丁寧なことはもちろんですが、小集団活動、5S、経営戦略、PPM、バランス・スコアカードまで幅広く記載されています。また、原価計算の歴史も記述されていて、時代の進展に応じて、原価計算手法が少しずつ改良されてきたことが分かります。診断士試験対策で最初に財務・会計を学習したときには、なかなか手法・用語に馴染めなかったのですが、その歴史を知ると、過去から、経済の発展に応じて、大勢の会計学者の努力が積み重ねられてきた様々な手法を理解しようかなという気持ちになります(例えば、ソフトウェア会計基準は昔からあったような気がしますが、別の本によると、公表されたのはたった10年余り前だそうです)。
たくさんの事業をしているわけではない中小メーカーが高額の設備投資をすることは、その会社の明暗を左右することになります。その際、設備投資の意思決定の判断材料を数値で提供できるなら、診断士の存在意義があるのではないかと思い、少しずつ、この書籍を読み進めているところです。制度会計による経営診断は必要ですが、主に税理士の担当分野ですので、私としては管理会計に通じたいと力を入れつつあります。今日の日経産業新聞に、走りきった「なでしこ」の記事があります。「なでしこ」は男子に比べて不利な環境条件のもと、長年練習を積み重ねてきて、今回、やっと花が開きました。私も製造業のコンサルティングができるよう、地道な練習を見習いたいと思います。
私は神楽坂ですが、少しずつ、神楽坂から移転しているようです。
薬学部が野田に映り、野田の学風も変わりつつあるようですね。
あの本を地道に読み進めていらっしゃる才村さんは素晴らしい!!
しかし、原価計算、管理会計から「なでしこ」へつながるとは、「なでしこ」パワー恐るべし…(笑)