14期松井です。よろしくお願いします。
先日、ある写真家の方から、
「富士山が世界遺産として認められた経緯」
について伺いました。
富士山と同等のきれいな山や景色は、世界中たくさんありますが、
富士山にしかないモノがあります。
それは富士山にかかわる「文化」で、
竹取物語への記述、浮世絵に登場、地名で「富士見」とつく場所、すなわち富士山を眺める場所
がたくさんあるなど、「日本の文化として何世紀にもわたって
特別な存在であったこと」が大きく評価されたと聞きました。
ヨーロッパは、歴史のある地域ですから、
文化的価値が評価される土台があるのかもしれません。
もっとも、決め手は伝統的なクールジャパンの象徴ともいえる浮世絵かもしれませんが。
富士山の話を聞いて、「バリュー」について考えさせられました。
なぜなら、強力な差別化ポイントになるからです。
日常生活で富士山が親しまれてきた文化、
日本人が大切にしてきた価値観、
このへんが富士山に現れていて、世界遺産として評価されたのでしょう。
今までは、日本人は「言葉にせず気持ちを伝える」文化ですから、
訴求が上手ではありませんでした。
最近は、少しずつ変わってきたように思いますが、まだまだ十分ではありません。
この会社の良いところはなんだろう。どうやったら生かせるのだろう。
「バリュー」を抽出して形にする瞬間です。
ここに中小企業診断士の活躍の場があるのではないかと思います。
さすが、僕の撮る写真と質が違う!
とまず最初に思いました(笑)
富士山が世界遺産に登録された経緯について、富士山の持つバリューが多いに評価されて登録に至ったとは知りませんでした。
ただ、世界遺産として登録する以上、単に視覚的な美しさだけでなく、その背景まで評価するのは、当然と言えば当然かもなと思い直しました。
診断士の世界に話を置き換えると、会社の持つバリューは必ずしも目に見えたり、明確になってる訳ではないので、その会社の懐に少しでも近づける様、密な付き合いが必要なんだと思いました。
東京からこんなにきれいに富士山の写真が撮れるのですね。(すみません、大阪人なもんで・・・)
「バリュー」、例えば日本の企業の強みである技術・品質に対するこだわりを活かす、そのために中小企業診断士がサポートする、大切なことですよね。私も最近、執筆関係で日本酒製造中小企業の社長さんと話すことが増えましたが、そのような自社商品にこだわりを持つ企業様を、中小企業診断士として応援していきたいと思っています。
そこにしかないもの、長年培ってきたものは価値になりますね。
それにしても、素敵な写真ですね。私も富士山大好きです。