こんにちは。24期生の山口です。
7月のブログで、川元さんよりご紹介のあった「ビジョナリーカンパニー」シリーズのうち、その原点と言われている「ビジョナリーカンパニーZERO」を読んでみました。
竹内さんも述べられていた通り、読み応えがありました。色々な気づきや是非取り入れようと思うことなどが多々あり、付箋を付けた箇所は、79箇所にのぼりました。
今回のブログでは、この本を読んで、私のブログコンセプトの1つである「診断士として、やりたい領域のネタであること」に照らし合わせて、書かせて頂こうと思います。
私のやりたい領域は、製造業を中心とした支援なのですが、そのベースには、新しいモノ・コトを産み出し、世の中に貢献するお手伝いをしたいということがあります。製造業を中心にと書きましたが、新しいモノ・コトを産み出すのは製造業だけではありませんので、すべての業種において新規事業の機会はあると思います。ご縁があれば、製造業に限らず、色々な会社の新規事業のお手伝いもしたいと思っています。
そのような中で読んだこの本は、稼プロ!で診断士としての学びをしているこのタイミングにピッタリだったと個人的に感じました。そこで、今回、なるほどと思った点を紹介したいと思います。
企業では会社方針として、ビジョン、理念、ミッション、戦略、戦術などの言葉が使われていると思います。特に、社運を賭けた新規事業となると、しっかりとした戦略を策定し進めていく必要がありますし、その戦略は、上位概念である会社方針と連動していなくてはならないと思います。
では、会社方針でよく使われる、ビジョン、理念、ミッション、戦略、戦術の関係はどうあるべきでしょうか?
ビジョン、理念、ミッションなどの言葉は依然から知ってはいるものの、自分の中で、ビジョンと理念の違いは?どちらが先に来るべき?ビジョン、ミッション、戦略の見直し頻度は?など自分の中でモヤモヤ感がありました。
この本では、中小企業が偉大な企業になるための「ビジョン」は、3つから構成されるとしています。まず、その企業の普遍な考え・価値観である「コアバリューと理念」、これをもとにその企業の存在意義は何かを示す「パーパス」、そして大胆で説得力のある野心的な目標である「ミッション」、この3つを明確にしたものが、「ビジョン」であるとしています。さらに、ビジョンに到達するためのルートを示すものが「戦略」であり、「戦術」は戦略を確実に遂行するための具体的ステップであるとしています。
また、これらをどのような頻度で見直すべきかについて、以下のように述べられています。
・コアバリューと理念・・・変わることが(ほぼ)ない
・パーパス・・・100年は変わらない
・ミッション・・・ひとつのミッションが完了し新たなミッションを設定するたびに変化する(通常は10~25年ごと)
・戦略・・・毎年見直し、新たなミッションが設定されるたびに1からつくり直す
・戦術・・・状況変化に対応するため、常に変化する
これを読んで、非常に腹落ちしました。この本には、著者が調査した企業の事例や図解もあり非常にわかり易く、自分の中でモヤモヤ感が晴れて、すんなり入ってきました。偉大な企業になった会社も、当初は中小企業であり、会社の指針となるコアバリューと理念、パーパスは、中小企業の時代に当時の経営者たちが築いたものであることが多いそうです。
今後、中小企業の支援にあたる際は、その会社のビジョンを聞き、それを実現するために強みや技術の芽を見つけ伸ばしていくこと、ビジョンがはっきりしていない会社に対しては、コアバリューと理念、パーパス、ミッションを意識してもらうことからはじめ、強みを伸ばしていけるような支援をしたいと思いました。
一方、稼プロ!では、自身のキャリアビジョンを作成することになっています。11月には中間発表もあります。キャリアビジョンには、自身の「コアバリューと理念」「パーパス」「ミッション」が含まれているべきなのだなとも思いました。自分のキャリアビジョンを実現するためにも、稼プロ!でしっかり基礎を学んで行きたいと思っております。
最後までお読み頂き、有難うございました。
それにしても付箋をそんなに付けられるとは、ビジョナリーカンパニーZEROは気づきの多い本なのですね。今後是非手に取ってみます。