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娘とともに歩んだ10年間

2018-05-01 09:00:00 | 17期生のブログリレー

17期生 設楽です。

「OK、Google,今日は何の日?」

毎朝、娘が Google Home mini に話しかける言葉です。過去のその日にあった出来事を答えてくれるので、楽しみにしてます。また同じ質問を2回しても、2回目の答えは別のものが返ってきます。(よくできてます!) ですが、今日だけは Google Home mini にはお休みいただき、代わりに私が答えたいと思います。

「 OK, 設楽さん, 今日は何の日? 」
「 10年前の今日、自分の娘が産まれた日です。」

そうです。今日、5/1は娘の誕生日です。ちょうど10歳になりました。2008年の今頃、、、出産予定日は4/29と聞いていたのですが、一向に気配がなく、、、(春なのに)一日千秋の思いで待ってました。すると夕方に会社に電話がかかってきて、慌てて病院に向かいました。といっても、そこから一晩頑張って、、、ということはなく、20時半ごろには娘と対面することが出来ました。ものすごい安産で、周りから聞いていた話がウソのようです。そして、

「 設楽さーん,元気な女の子ですよー。おめでとうございます! 」

という看護師さんの声が、、、今は産まれる前に性別はわかるそうなのですが、あえて聞いていませんでした。(心の中では「男の子だろうなあ?」となんとなく思っていたので意外でした。)
娘の名前は「千春」にしました。この名前にした理由は、22世紀の2112年9月3日まで生きて(つまり100歳以上)ドラえもんの誕生を見届けるくらい、そのくらい長生きしてほしいというものでした。ただ、もう既に「人生100年時代」と言われているくらいなので、娘が高齢者になる頃は「100歳以上のおじいちゃんおばあちゃん」というのは当たり前の存在になっているんでしょうね。

そこからの私の人生は娘一色です。家内ともども晩婚だったので早く子どもが欲しかったのは事実ですが、40歳を目前に控え、娘の誕生、マンション購入など、人生の転機だったなと振り返ってそう思います。家内も私も旅行好きなので、夏休みと冬休みは家族旅行に行くようにしています。そんな中、1つだけ気になることがありました。もちろん産まれる前からわかっていましたが、私が会社を定年になっても娘はまだ20歳です。うーん、、、大学院行くようなことになったらそこから先も働かないと、、、と思いました。いや、それどころか定年まで会社で働けるかどうかもわからない・・・。これが中小企業診断士の資格を取ろうと思ったきっかけの1つとなっています。

娘を見ていて思うのは、(特に幼少期は)「子どもの成長は非連続」であるということです。私が診断士の勉強をしていたときは、一つ一つが積み重ねで、学習を重ねるごとに少しづつ点数が上がるのを(特に1次試験では)感じてました。ただ、子どもの成長の仕方は全く違いました。何もできなかったのにある日突然ハイハイが出来るようになる、自転車で転んでばかりいたのに急に乗れるようになる、など見ていて驚きの連続でした。よく言われることですが、親が子どもの教育をするというより、子どもの成長によって親が学習していく。そんな感じでした。

それと、この10年間の中で何が思い出深かったか?と思い返してみると、娘が5歳の時に家内の父が他界したときのことでした。教会での葬儀後、泣きわめく娘を連れ、一足先に帰宅させてもらった自分は家内の実家にいる親族全員のため、サンドイッチとお惣菜を大量に作り始めました。私自身、20年前に実母が亡くなったときがそうでしたが、人の出入りが多くなると、慌ただしくなりすぎて食事のことさえも忘れがちになってしまいます。そして、食事の準備をするのはおろか、コンビニに何か買いに行こうという気力すらなくなってしまった経験がありました。なので、とにかくサッと手に取って口に入れられる簡単なものを用意しておく。そしてそのとき、私の手伝いをしてくれた娘の真剣な表情は今でも忘れられません。わずか5歳の娘が手伝えることは限られています。それでも、彼女の小さな手で具を挟んだサンドイッチには、亡くなった祖父への思いがこもっていました。

今年から4年生になりました。まだまだ先は長いですが、これからいろいろなことを彼女は経験していくと思います。唯一、父親として思うことは「世界中どこに行っても生きていけるようになってほしい。そして日本人に生まれたことをチャンスと考え、広く世界を知ってほしい。多くの国を訪れ、自分の目で感じ、そして多様な人々と出会ってほしい。」というものです。ただその一方で、親の言いなりになることなど期待していません。親の人生ではなく自分の人生です。自分の思ったように、考えたように生きてほしい。そして父親である私の役割は、何かしたいと娘が思ったときに思った通りのことをしてあげられる環境を作ってあげること。そのためには(言うまでもないことですが)自分が健康で「稼げる!」ことです。

なんか最後は無理やり「稼げる!」につなげた感もありますが(笑)、今日は感慨深い一日です。夜は家族でのんびり食事に出かけてきます。

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2 コメント

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尽きぬ思い (大石泰弘)
2018-05-05 09:45:56
子供への思いは泉のようにこんこんと湧いてきますね。そして子供との付き合いから学習することや、子供から教えられることもたくさんあります。これからの10年はまた新たな経験と出会えることでしょう。親子で成長し続けましょう。
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親の思いに感謝 (鴨志田)
2018-05-06 14:55:40
私は子供がいないので、気の利いたコメントではないかもしれませんが、父が他界して、日に日に、父との思い出がどんどん溢れてきます。そのたびに、父が、どのような思いで、私と向き合ってくれていたのかを思うこの頃です。
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