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今そこにある危機

2015-09-17 01:23:37 | 15期生のブログリレー
15期生の田本秀行です。

先日、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」でサイバーセキュリティ技術者の 名和利男氏が取り上げられてました。不屈のトップガンと言われていて、世界でも名の知れている方とのことです。

この番組を見て、現在のネット社会に潜む脅威に対して少々危機感を覚えたので、今回はセキュリティに関する話題を取り上げてみます。

昨年一年間で日本の官公庁や企業が256億回のサイバー攻撃を受けているそうです。2005年には3億回だったのが10年で85倍に、前年と比較すると倍に激増しています。この回数の意味するところは日本のあらゆる組織が四六時中常に危険に晒されているということだと思います。年金情報の流出が記憶に新しいですが、被害の甚大なインシデントは後を絶ちません。昨日もまた大企業の個人情報流出がニュースになっています。

名和氏はこのサイバー攻撃を受けたと疑われるサーバーなどを調べて、原因となるマルウェアを探すことにかけて超一流とのことでした。マルウェアというのは、悪さをするソフトウェアの総称です。(https://www.jnsa.org/ikusei/03/08-01.html参照)
その昔はアバウトにコンピュータウィルスと言われてきましたが、最近は、ウィルスはマルウェアの一種という定義になっています。

総じてウィルスと呼ばれていた頃は愉快犯的なウィルスが主流でしたが、今のマルウェアは金になる情報を盗むことが目的であり、あるいは破壊行為を意図しており、目的通りに実行されてしまうとその被害は甚大です。

名和氏のことは不勉強で存じあげてなかったのですが、あまり表舞台には出ていなかったと思います。番組内では「放映されることで何かしらの攻撃を受けるリスクがあるが、どれだけ日本が危険な状態にあるか発信したいために番組に出ることにした」とのことでした。近年の攻撃は巧妙で悪質化しており、守ることが難しくなってきていると訴えていました。

今のネットは、国の機密情報が入っているサーバーや、インフラを制御するシステムが繋がっており、瞬時にして国全体を不能にさせることもできると言われています。私たちはそれが現実に起こり得ることを認識して対処していかねばならないということではないでしょうか。

中小企業診断士としてクライアントにウェブマーケティングを提案することはままあるかと思います。その際、
便利さとセキュリティの強さは相反するのでついつい便利なほうに流れていきそうです。セキュリティとコストの大きさは比例するのでついついコストをかけないようにしがちになりそうです。ですが、どこまでセキュリティが必要なのか要件を明確にして、そのポリシーにそって進めることが肝要かと考えます。ウェブマーケティをするときは、同時にセキュリティ対策も万全にすることをしっかり提案しなければならないでしょう。
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2 コメント

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完璧 (鍛造TK)
2015-09-17 06:22:29
この世界こそ完璧な防御してほしいですが、それを待っていられないので、スピード>完璧でしょうか・・・ イタチゴッコなのでしょうね。

XX情報流出記事はよくみますが、実被害の記事(お金とか、XXが動作しない・誤動作とか)をあまりみないのは気のせいでしょうか・・・
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セキュリティ管理 (鴨志田)
2015-09-18 01:10:55
私も出張先のホテルで同じ番組を見ていましたよ。
最近は、国内外の出張先で、Free WiFiが多く、セキュリティ面で、それを使うことが不安になります。
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