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最新メディア論 「トリプルメディア」とは

2015-01-11 09:46:49 | 講師亀田からのメッセージ

皆様

明けましておめでとうございます!

本年も切磋琢磨していきましょう!

新年第1回目のブログということで、

専門分野であるマーケティング・コミュニケーションのお話をしたいと思います。

 

昨今、SNSの発展による生活者の発信力の強化やスマホの浸透によるメディア接触の変化などにより、メディアの価値や役割が大きく変化をしています。そこで、今回は、そのような環境変化の中で、メディア論の潮流となっている「トリプルメディア」についてご紹介したいと思います。

 

「トリプルメディア」とは、企業がマーケティングにおいて核となる3つのメディアとして「ペイドメディア(Paid Media:買うメディア)」、「オウンドメディア(Owned Media:所有するメディア)」、「アーンドメディア(Earned Media:信用や評判を得るメディア)」に分類したフレームワークのことを言います。2009年秋に日本アドバタイザーズ協会のWeb広告研究会が提唱されました。

従来デジタルメディアは、マスメディアに対立するものとして、メディアを考える際は、使い分ける、選択する、という、位置づけでした。

しかし、トリプルメディア・フレームワークではその点を、生活者とメディアとの関係性の変化に着目をして、消費者と企業をつなぐすべての接点や仕組みを分け隔てなく「メディア」としてとらえ直し、多様化・複雑化した顧客との接点の性質を分析・理解した上で、「メディア」同士を有機的に連携させ、企業活動全体を設計していきます。

 

それぞれのメディア別の意味は次の通りです。

1.ペイドメディア

費用を支払うことで利用できるメディアとなります。主に、旧マス4媒体と言われる、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌にバナー広告などのweb媒体が分類されます。トリプルメディアの中では、時に高額なコスト負担を伴うものになりますが、短期間で不特定多数のユーザーへアクセスし、企業の意思通りに訴求できるのが一番のメリットとなります。メディアとしての主な役割は「関心」をつくることになります。

 

2.オウンドメディア

企業自らが管理、運営し、情報発信するメディアとなります。具体的には、自社が所有するホームページのサイトや発刊するメールマガジンなどを指す。自社のメディアとなるため、前述のペイドメディアよりもコントロールしやすいのが長所である一方で、情報発信の対象は既存顧客が中心となり、新規顧客の候補となる潜在顧客など、非顧客とコミュニケーションが取りづらいのが欠点になります。メディアとしての主な役割は「理解」を促進させることです。

 

3.アーンドメディアは、ブログやFacebook、twitterと言ったソーシャルメディアを中心にユーザーからの信用や評判を得るためのメディアとなります。解説・運営コストは比較的安価のため積極的に活用しようとする企業も少なくありませんが、ユーザー主導のメディアのため、思い通りにコントロールできない点や、直接生活者との対話も発生するため、不用意な対応は企業やブランドとの信頼に大きな影響を与える点は、特に留意が必要となります。メディアとしての主な役割は「共感」を得ることです。

 

まとめますと、トリプルメディアでは、これらメディアを個別最適に活用するのではなく、ペイドメディアで構築した企業の「関心」やイメージを、アーンドメディアにより体感した情報により「理解」を深め、アーンドメディアにより、ファン育成へ向けた継続的な「共感」を促すコミュニケーションを行います。

そして、これら3つのメディアを有機的に組み合わせることで、初めて効果が発生されます!

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2014年度補正予算

2015-01-10 01:17:48 | 14期生のブログリレー

皆様

 

明けましておめでとうございます。

年初のブログを書かせていただくのも、今回で4回目です。

今年も皆様、お付き合いいただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いします。

さて、昨日、2014年度の補正予算案が閣議決定されました。

総額で3兆1,180億円、そのうち経済産業省関連は全体の約19%の

6,605億円、中小企業や地域活性化などの対策予算は3,090億円

です。

本当に経済活性化の効果があるのかという声も上がっていますが、

予算を確保し、補助金などの制度をつくるだけで効果が上がるとは

思いません。

主体となる方が、制度をどのように活用するか、どう活用できるかで

制度の意味合いが変わってくると思います。

日本経済活性化のためにも、中小企業の方々には、補助金等の制

度をうまく活用していただければと思います。

中小企業診断士は中小企業の発展のため、経済産業省に登録され

た資格ですので、新たな事業やサービス、研究開発などを行いたい

企業様に補助金の有効活用をしていただけるよう、今年も全力でサ

ポートを行って参ります。

 

中小企業診断士 金子敦彦

 

※前々回から継続で書いていた1,000円カットの記事は年初なので

お休みさせていただきました。

 

 

 

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Selective Attentionのテストから思うこと

2015-01-09 13:29:52 | 14期生のブログリレー

みなさんこんにちは。14期生の小野田直人です。

今日はすばらしい快晴ですね。

今回は心理学のお話から。

みなさんは、Selective Attentionってご存じでしょうか?

 

下記にSelective Attentionのテスト(動画)へのリンクがありますので、早速ですが実際に試してみてください。

なお、最初にInstructionsとして

“Count how many times the

players wearing white pass

the basketball.”

が表示されます。つまり

「白いシャツを着た人が何回パスをするかを数えてください」という指示です。

できるだけ、全画面表示で真剣に取り組んでみてください。

 

では、どうぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=vJG698U2Mvo



以下は、動画をご覧になった後にお読みください。

 

私が初めてこのテストを行ったとき、全く気づきませんでした。

人の注意力というのは、いいかげんなものだなと実感した次第です。

 

Selective Attentionのテストをやってみて体感できることは、

今注目していることを基準に「脳が勝手に不要なものを排除している」といことです。

 

これと同じ事が日常生活でも常に起こっていると思うと、「再確認」「ダブルチェック」の重要性を再認識します。

脳は、前提条件に忠実に反応するんだなあ。これは意思の力で制御できないんだなあ。と思った次第です。

 

前提条件は、思い込みによってもすり込まれますから、診断先企業への訪問や社長ヒアリングでも思い込みにより重要なゴリラを見逃さないようにしたいものです。

 

本年もよろしくお願いします。

小野田直人

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■食の安全性?

2015-01-08 23:36:41 | 14期生のブログリレー

みなさま、明けましておめでとうございます。
第14期生の高橋裕司です。

本年もよろしくお願い申し上げます。


さて、昨年から今年にかけて、カップ焼きそばのゴキブリ混入の件を皮切りに(?)、「食品への異物混入」に関するニュースが立て続けに世間を騒がせています。

カップ焼きそばにとどまらず、離乳食にコオロギ、チキンナゲットにビニール片、挙句にはフライドポテトに人の歯の欠片まで。
特に大手ハンバーガーチェーンの話題が中心的になっていますが、ここまで続くとむしろ「何か策略がはたらいているのでは?」と勘繰りたくもなってきます。


今回のようなことが発生した場合、企業側の対応としては、トップによる当事者を含む一般消費者への速やかな謝罪とともに、正確な事実説明と再発防止に努めることが最低限求められるものだと思います。

しかし一方で、地球上の製造工場で製造されている以上、また消費者に届くまで少なからぬ人の手を介して運ばれる以上、何かしらの異物が混入してしまうのは防ぎきれないのでは?とも思います。

「食の安全」だけを考えるならば、自分で原材料から作るか、あるいは作られる過程を自分の目で確認できたものだけを食べるといった、極めて非現実的なことになってしまいます。

消費者側としても、食品の多くは目の届かないところで製造されているんだということをよく理解し、「何か混ざっているかもしれない」といった意識を常に持った上で食べる必要があるのかもしれません。

とはいえ、この手の食品、特に体に良くないといわれている食品って、「食の安全性」とか抜きにしてたまに無性に食べたくなる時があるんですよね。あなおそろしや。

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足尾町雑感

2015-01-07 21:59:07 | 14期生のブログリレー

 14期生 木村です。あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。

また、しばしお付き合いいただければ幸いです。

 正月というと思い出すのですが、以前は、毎年元日に栃木県の足尾町に行くことがよくありました。

言わずと知れた足尾銅山のあった山あいの地域です。昨年、天皇皇后両陛下がご視察に行かれましたね。

 足尾が気に入って、よく行くようになってから約20年になります。既に十数回は行っています。

多い年は年3回くらい行きました。低山の山歩きをしながら、気に入った場所で、日長一日、煮炊きをしては酒を飲む。

夜は近くの温泉でまた一杯という具合でした。人がほとんどいないので、自然に囲まれてのんびりと過ごすにはちょうどいいのですが、

観光を目当てに行かれる方は、時間を持てあますかもしれませんね。

 この足尾町、実は 「限界集落」 です。「限界集落」とは、65歳以上の年齢層が、全人口の50%以上を占める集落のことを指しますが、

栃木県内の「限界集落」の半分は、この足尾町に集中しています。かつて足尾銅山の最盛期、大正年間は、炭鉱夫などで

人口約38,000人を数えたのに対し、今は、約2,300人、15分の1以下です。銅山という産業の衰退とともに、働き手が離れ、

現在では少子高齢化の最も厳しい地域になってしまいました。

 足尾は、上高地や尾瀬などの観光地と異なり、本当に人がいません。山や集落を歩いていると、かつての栄えたなごりが、

あちこちに見られます。その一方で、場所によっては、それらが自然の中に同化していく過程も見受けられます。

人がいないためか、かえって、昔、多くの人がいたであろう 「人の気」 みたいな不思議なものを感じます。

けして霊感ではありませんが、この人のいない環境と、不思議な感覚が気に入っています。

 足尾のひっそりとした山あいの地域が、人の手によって荒らされることが無いことを願っていますが、その反面、

目立った産業が無いこの地域に暮らす人たちの生活を考えると、「このままでいいのだろうか?」という気持ちにもなります。

診断士の仕事で、 「地域支援」 がありますが、足尾の地域が消滅することなく、一方で、今のままで残ってほしいと考える時、

複雑な気持ちになります。

 今日もまたとりとめのない話ですみません。お付き合いいただき、ありがとうございました。

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