蝶人物見遊山記第207回
先月の下旬に横須賀市の衣笠の鬱蒼とした竹林の麓にある「カスヤの森現代美術館」をはじめて訪ねて「板津石版画工房による版画工房の仕事」展を見物しました。息子の版画作品(コメダ珈琲店の布巾)を見に行ったのですが、その背後にある広大な竹林に点在するおよそ280の仏塔に驚かされました。春ともなれば無数のタケノコがどんどん出現するので、それを料理して供しているのだそうです。
企画展は本館で行われていましたが、その2階にはヨーゼフ・ボイス、新館にはナム・ジュン・パイクや李 禹煥、宮脇愛子の作品が目の前に展示されています。天井が吹き抜けになったラウンジの周囲にも現代美術の様々な作品がずらりと展示されており、ここで喫茶しながら贅沢なひと時を楽しむことができるのです。
6月10日からはまた新しい企画展が開催されるようなので、現代美術に関心のある方は一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
最新作が最後作にして最高作思い新たに詩作に取り組む 蝶人