闇にまぎれて cyojin cine-archives vol.1022
デジタル修復版で再見。映像も音声も格段に向上していた。
いつもと同じような縁談話であり、いつもと同じような役者がいつもと同じような台詞を喋り、いつもと同じ丸の内のビルヂングを出入りし、いつもと同じようなバーや料亭や鰻屋、寿司屋、カフェで飲み食いし、いつもと同じような家屋の和室や廊下や赤い薬缶が出てくるのに、いつもと同じような風景をバックにいつもと同じような斎藤高順のあっけらかんとした晴れた音楽が流れてくると、じんわり涙が出てくるのはなぜだろう。
すべての役者が素晴らしいが、司葉子を佐田啓二の嫁にやった原節子のラストシーンは殊に素晴らしい。
消費税を延期すれば大喜び安倍に与する愚かなやつらば 蝶人