闇にまぎれて cyojin cine-archives vol.1023、1024,1025
○ケヴィン・マクドナルド監督の「消されたヘッドライン」
主人公ラッセル・クローはワシントン・ポストの記者で、その友人の上院議員ベン・アフレックと協力して民間軍事会社の陰謀に挑んでいくと思っていたら、最後の最後に思いがけないどんでん返しが待っていたために、国家と戦争会社の癒着は暴かれずじまいになってしまった。この映画におけるラッセル・クローははまり役。
○アルフォンソ・キュアロン監督の「トゥモロー・ワールド」をみて
西暦2027年いたるところで戦争とテロルが起こり、すでに18年間にわたって子供が生まれなくなった末世の地球を描くSF映画。全編にわたってみなぎる悲愴感と閉塞感を特殊撮影技術がもたらしている。コダックではなく今は亡き冨士フィルムを使用すればもっと良かったろうに。原題は「人類の子供たち」なのでそのようにしてほしい。
○ダンカン・ジョーンズ監督の「ミッション:8ミニッツ」をみて
8分間だけ過去にさかのぼっていろんな工作をすれば、テロや大惨事を起こらなかったようにできる一大革命的スステムが完成。確かにこれがあればドラエもんのタケコプターや7どこでもドア以上に重宝だな。
珍しく2人の男女に恋がめばえる一連のプロセスを真に迫って描き出していた。
「おい孝壽!俺だ!佐々木だ!」と叫べば寝たきりの友はぎょろりと両眼を開きけり 蝶人