照る日曇る日第869回
殷鑑遠からず。ますます対米従属、貧民切り捨て、極右ファシズム傾斜、戦争への道へと転がり落ちる安倍蚤糞の病根への透徹した分析と根本的批判の書である。
平和憲法と民草のまっとうな暮らしをずたずたに破壊する最凶の政治的経済的社会的危機に直面した私たちは、迫りくる参院選において断固とした回答を突き付けなければなるまい。
それは、自公の犯罪的だが、安倍蚤糞を支持しているわけでもないのに「他にマシな政党も人物もいない」と称して選挙にも行かず、その癖なんらの意思表示もせず、結果的にこの国のイトレルの暴虐を是認してしまっている多くの無責任な人々の、「まともな現代人」としての鼎の軽重が問われる時でもある。
ところで本書の最後で、著者は戦後政治を終わらせるためには政治革命、社会革命、精神革命の3つが必要だと説くが、具体的にはそれはどのようにして可能になるのだろうか。
また日帝は戦後から現在に至るまで、必ずしものごとく米帝に跪従しているのではなく、雌伏しながら逆転的対決の時をひそかに窺っているのではないだろうか。
ツバルよりキリバスより先に粛々と沈んでいくのはこの国ニッポン 蝶人