The Who Sell Out (Deluxe Edition) / The Who (1967)
ザ・フーのCDは一時の不遇はどこへやら、95年だったかのリマスター盤発売に際して大量の未発表音源が追加され、その後もボックス、拡大盤、デラックス盤、紙ジャケ、幻の1st、Mono盤と様々なフォーマットで発売され続けている。オリジナルの発売形態を忘れてしまうような発表ラッシュだが、そのぶんヴァージョンなんて気にせずアナログで聴き倒した自分にとっては混乱するばかりで印象に残りづらい状況に陥っている。
この「ザ・フー・セル・アウト(The Who Sell Out)」はイギリスの海賊ラジオを模して曲間にジングルを入れたポップな作品。曲も粒ぞろいで大好きなアルバムだ。リマスターで長尺になり、当初考えられていた構成により近づいたと発表された記憶がある。この時は素直に興奮したなぁ。
さてこのデラックス・エディションでは未発表ヴァージョンや別テイクが追加され、もうオリジナルアナログヴァージョンはどこへやらといった風情。構成が重要な作品だけに1枚目はまだしも2枚目になると完全に「おまけ」になっている(デラックス・エディションってそういうもんだが…)。ヴァージョン違いを聴き分けたり、研究する人たちは本当にすごいなぁと思いつつ、自分はそこまでこだわってないなぁと再確認。それでも「デラックス」なんていうとついつい購入して「好き嫌い言わずなんでもいただきます」状態になりがちだが、これも愛聴って程には聴かないだろうなぁ。
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