This is PiL / Public Image Ltd. (2012)
なんと今年とうとう発売されたパブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Limited,PIL)のニューアルバム。ライブで再結成されてから「ひょっとしたら」とジョン(John Lydon)も発言していたが、本当に完成。
後期のメンバー中心なので音もそれに近いが、ところどころ初期を思わせるような低音とフリーキーなギターを聴く事が出来る。曲は思いのほか良く(失礼)、やはりソロとはちょっと違う雰囲気のPILの世界が展開される。
初っ端から「This is PIL」という分かりやすい曲。カッコ悪いと紙一重。つまりPILは有名なロゴや初期シングルスリーブや「アルバム(Album)」などの作品のアートワークにみられるように「記号化」がキーワードだ。ジョンが「PIL!」と叫んだらそれがPIL。ジョン・ライドンでもなく、もちろんセックスピストルズ(Sex Pistols)でもない。そこでの「This is PIL」の連呼。
少し声が荒れているが、この歳になってまたPILのニューアルバムを制作したという事実が充実度を示しているし、アルバムのクオリティーも高い。やはり好奇心の塊であるジョンにはいつも何かをやっていて欲しい。
オークションにて購入(¥1042)