Glad All Over / 忌野清志郎&仲井戸麗市 (1994)
RCサクセション活動停止後、忌野清志郎と仲井戸麗市が共演した日比谷野音でのライブ録音3枚組。客の待ちに待ったという暖かさが伝わってくる。ちょうどMTVのアンプラグド全盛期で、影響を受けたであろうこのアルバムの1枚目もシンプルなアコースティックでの演奏が繰り広げられ、二人が久々の共演に嬉しさのあまり照れ隠ししている微笑ましいMCも楽しめる。
それにしても清志郎の「声」の凄さ。唯一無二の迫力と声量。実際ライブで何度も聴いたが、声を発した瞬間に周りの空気が変わってしまうような特別な声色を持っている。
2枚目以降はエレクトリックなセット。名曲連発だが、「PLEASE」、「EPLP」辺りに収録されていた曲がやはり輝いているなぁ。企画物ライブとは思えないような充実度が嬉しい。
小学生の時に兄貴の持っていたアルバム「PLEASE」で衝撃を受けてから日本人の色んなアーティストも聴くようになったがやはり彼らは特別だ。日本語によるロックで彼らほどしっくりくるアーティストは未だに少ない。清志郎の「~なのさ」とか「~だぜ」っていうような言い回しは田舎者の自分にとっては少々気取った(かっこつけた)言葉だが、若い時には自分がかっこつけて言ってみたい言葉を代弁してくれているような憧れがあった。合掌。
オークションにて購入(¥1472)