All the Best Cowboys Have Chinese Eyes / Pete Townshend (1982)
ザ・フー(The Who)のピート・タウンゼント(Pete Townshend)のソロアルバム。調べてみると全米チャート26位となかなかのヒット。精力的にPVなんかも作っていたようで当時見た記憶は全くないが今回初めてYou Tubeにて見る事が出来た。ちょうどザ・フーのラストアルバム「It's Hard」と同年に発売されていてキース・ムーン(Keith Moon)の後釜ドラマーのケニー・ジョーンズ(Kenny Jones)に「いい曲は全部ソロに持って行きやがる」と険悪だったエピソードは有名。
ピートのこの時期までのソロ作品ってザ・フーのデモ(しかも完パケ)っていう側面もあるから買わずにはいられないんだけど、愛聴しているかっていうと…全然。どれにも彼らしい良い曲も入っていて悪くはないんだけれど、アルバムとしての求心力は小さい。ロジャー(Roger Daltrey)の歌の合間にピートの声が入るとあんなに魅力的なのに。
このアルバムも個々の曲は決して悪くないけれどアルバムとして聴くと起伏が感じられずあまり印象に残らない。評論家の批評は意外にも良かったようだけれど、その辺は自分の英語詞理解力の限界かな。前作に続きプロデュースがクリス・トーマス(Chris Thomas)。で録音はビル・プライス(Bill Price)。これってのはパンクにシンパシーを感じていたピートの意向だったのかな。でも聴いてる限り音はポップに振れ過ぎていてシャープさはあまり感じられない。
オークションにて購入(¥347)