Emergency On Planet Earth / Jamiroquai (1993)
懐かしいジャミロクワイ(Jamiroquai)のファースト・アルバム。オーストラリアの原住民アボリジニの楽器「ディジリドゥ(Didgeridoo)」をフィーチャーした「When You Gonna Learn」で一躍注目を浴び、ロンドンのクラブ・シーンから世界へと発信された。自分はディジリドゥの音が大好きで、第一人者でポップスとの融合を試みることもあったアボリジニのDavid Hudsonのアルバムも持っている位なので、とても興味深く聴いた。でもアイデアは素晴らしかったが、曲としてはディジリドゥの音をとって付けたような使い方をされていただけなのでがっかりした覚えがある。
それよりも何よりも、ヴォーカルのジェイ・ケイ(Jason Kay)の声がスティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)にそっくりだった事にびっくりした。目をつむって聴いたら聴き分け出来ないかも。最初FMラジオかなんかで聴いたときには「スティーヴィー・ワンダーにこんな曲あったかな?」と本気で思った。音楽的には当時、個人的にのちに「レア・グルーヴ」と総称される音楽群に注目していたのでしっくりとはまった覚えがある。あまり考える事なしに「カッコイイ」と思えるニュー・ソウル的な楽曲。はっきり言うと「古い」が、当時はそれが「新しい」と感じられた。ただその「古さ」故に今聴いてもさほど違和感なく楽しめる。このアルバムでも、その後の世界的ヒットでも、「上手いとこ突いてきたなー」と感心した。
ブックオフにて購入(¥250)