Studio Albums 1978-84 / Van Halen (2013)
あぁ、またやってしまった「買い直し」。ヴァン・ヘイレン(Van Halen)の初期デイビッド・リー・ロス(David Lee Roth)時代の6枚が簡易紙ジャケットに入ったボックス・セット。破格の1枚330円。全部初期CDで持っているが、きっとリマスタリングしているだろうし、何と言っても安いからとポチッとやってしまった。
実際聴いてみると、音の分離もいいし、低音もしっかり出ているので(多分)リマスタリングしていると思う。ただ、そういったデータの記述が全くないのはいかがなものか。それに商品情報には「Rhino」と書いてあるが、商品自体には全く記述がないし、あのライノのマークさえどこにも見当たらない。このあたりちょっと不親切。
自分はデイヴ時代しか好きじゃないので、この6枚はもう最高。スコーンと突き抜けたような明るさと、インタヴューやPVを含めた馬鹿馬鹿しさと、すぐ「ホットなお姉ちゃん」を登場させる猥雑さがひとかたまりになって何も考えず楽しめる。エディ(Eddie Van Halen)のギターはリフうんぬんよりも音色の快感原理のみで聴かせられる。
この時期のヴァン・ヘイレンの強みはオールド・ファッションな音楽に造詣が深かったデイヴが音楽性に幅を持たせた事だろう。1-10、2-4、3-8や5-10は、他の凡百のハードロック・バンドには真似出来ない楽しさを加えていた。実際デイヴがソロになった時も、スティーヴ・ヴァイ(Steve Vai)達にブルース・ルーツ音楽の素養が全くなかった事に驚いたそうだ。ただそれ故に5枚目の「Diver Down」で行き過ぎ、後のメンバー間の確執にも繋がったようだが…。
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