高岳の41号線沿いを路地に入ったところにあるシンガポール・アジアン料理の「Lao Pasa(ラオパサ)」。駐車場はないので近くのコイン・パーキングを利用。落ちついた照明の店内はグループ客で一杯だったが、カウンターもあったのでひと安心。
こういったエスニック料理店ではたくさんの人数で行って、色んなメニューをつまみ食いするのが一番楽しいが、この時は残念ながら単身だったので、仕方なくアラカルトでここの名物でもある海南鶏飯「ハイナンジーファン」 を注文。同じ料理はオーストラリアはシドニーの店で食べた位の経験しかないが、プレートにきれいに鶏やご飯が盛られて彩りも良く、より洗練されている印象。メインの蒸し鶏肉は臭みもなく食べやすい。ちょっと上品過ぎる気もするぐらい。2種類のソースが添えられている。どちらがどうといった説明はなかったが、ひとつはスイートチリ、もうひとつはエスニック・タイプの醤油。どちらで食べてもおいしく、タイ米と混ざりあっても旨い。
タイ米と言えばいつだったかのコメ不足の時に緊急輸入して一般にも出回ったが、日本と同じ食味を期待する日本国民に「まずい」というレッテルを貼られてとても気の毒だった。そんなもん、食べ方も合わせる料理も違うんだから仕方なかろうに…。自分は以前からエスニック料理が好きだったし、タイ米も大好きだったので一時的に手に入り易くなって喜んだが、不足が解消するとあっという間に市場から消えてしまった。今はもうネットですぐに手に入れる事が出来るので問題ないが、あの頃は日本人の近視的で短絡的な度量のなさにうんざりしたものだ。
東南アジアや外国のアジア人街でこういった料理が出るとだいたい野趣あふれる肉の旨味を味わうタイプのお店で(簡単に言うと大雑把)、好きでないととっつきにくいが、この店はどんな人と来ても楽しめると思う。次は是非多人数で色々な皿を試してみたい。(勘定は¥900)
イーストダイニング ラオパサ(LAO PASA)
愛知県名古屋市東区泉2-13-4 カスティロ泉1B
(ラオ パサ ラオパサ LAOPASA)