今回東京での宿泊に選んだのは「学士会館」。旧帝国大学出身者の親睦の為に造られた建物で、以前は学士会員のみだったらしいが、現在は一般の人でも利用できる。建物それ自体が有形文化財なので、ここか本郷の「鳳明館本館」かどちらかで迷い、結局交通利便の良さからこちらを選んだ。最近では人気ドラマ「半沢直樹」のロケにも利用されて注目されたんだとか。ドラマは全く見た事がないので知らなかった。昭和3年(1928)竣工の建物は重厚で、風格がある。共用スペースは絨毯敷きの落ちついた空間で、そこかしこに時を経た革張りのソファや書棚などが置いてありアカデミックな雰囲気。
ちなみに建物の意匠や宿泊した部屋はこちら↓
部屋は広くはないが必要充分だし、天井は高いし、宿泊した部屋の窓からは、これも戦前からの歴史的な経緯がある建築の「共立講堂」が見えるという贅沢な空間。神保町駅からも近いし、これが朝食付きで1万円弱で泊まれると言うのはかなり値打ちなんじゃないだろうか。特に自分のような古い建物好きにはとっては堪らない。以前泊まった「山の上ホテル」も良かったが、総合的にはこちらの方が満足度が高いかも。
この日の朝食は館内のバーを併設したレストラン「The Seven's House」で和食を選択。外の通りを眺めながら、ゆっくり「ブッフェでない」朝食を採り1日を始めるのはなかなか気分がいい。ご飯は雑穀入りで、味噌汁、焼魚、煮物、納豆、海苔などが並べられる充分な内容。量も適量でバランスもいい。飲み物だけはセルフサービス。どこでもそうだが朝食は出来たてという訳ではないので味はそこそこだが、味気ないビジネスホテルで食べるのとは気分が全然違う。宿泊客で混み合う事もなく、ゆっくりすることが出来た。ここで夜にお酒をいただくのもいいだろうな。
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The Seven's House (セブンズハウス)
東京都千代田区神田錦町3-28 学士会館内