ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

神田まつや (2) @東京・神田須田町

2014年03月09日 | 東京都(老舗)

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昼時だと店の前に待ちが出ている事も珍しくない「神田まつや」(創業明治17年・1884)。以前はここが満員なら大箱の「かんだやぶそば」へという事も出来たが、ご存じの通り「やぶ」は火事で焼失(一時は駐車場になっていましたが現在新築中でした)。店の前を通ったら全く待ちが無く、ちょうど店からも大勢客が出てきていたので久しぶりに店の中へ。もう3年ぶり位だろうか。

それでももちろん盛況で相席。給仕のお姉さんに燗酒を注文。「焼のり」も注文するが「焼き鳥」と間違えられて2度ほど再確認(苦笑)。すっきりとした白磁の徳利と小さめの猪口と小皿にちょこんとのせられた蕎麦味噌、そして薄い木箱(炭はない)に入った焼のりが運ばれた。のりには醤油と山葵がつけられている。パリッとしたのりを畳んで山葵をのせ、醤油をちょっとつけて口に放り込む。そこへ日本酒。…あぁ、幸せ。見回すとお酒を召し上がってゆっくり談笑していらっしゃるグループが多い。ここはいつも「お酒飲んでるひと率」が高いですね。自分はどうしても早食いで長居出来ない性質なので、あっという間に徳利が空になる。

いつもなら締めはもりだけれど、この日は相席の女性が食べていた天ぷらそばがとても旨そうで、温かい蕎麦が食べたくなったので、好物の「花巻」を注文。塗りの蓋を取ると海苔のいい香りがぶわっと顔を包む。食べていくうちにだんだん海苔がつゆに溶け出し、味の変化も楽しめる。ここは温かい蕎麦もいいなぁ。お楽しみは蕎麦湯。これを残ったつゆに足すとまた風味が変わり、海苔の香りが際立って、極上のつゆに。ふぅーっと一息ついて勘定。店を出た。もう外には待ちの人が…。店を出てから気付いたが、あれ? 勘定が「焼き鳥」になってない? ま、いいか(笑)。いつかはここで絶対旨いだろうご飯ものを頼んでみたいなぁ。(勘定は¥2,400)

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神田まつや

東京都千代田区神田須田町1-13

(かんだまつや まつや)

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