The Mix-Up / Beastie Boys (2007)
1986年のデビューからファンで、1998年の「Hello Nasty」まではフォローしていたビースティー・ボーイズ(Bestie Boys)。その後疎遠になってほとんど聴いていなかったが、インスト・アルバムを発売していたと知って購入。それがこの7枚目のオリジナル・アルバム「The Mix-Up」。ある種キワモノとして派手にデビューした彼らが、その後、地味ながらセンス抜群のアルバムを連発し、時代を代表するアーティストになった90年代が懐かしい。よく聴いたなァ。その中でもコンピレーション盤でありながら、いまだに愛聴しているのが「The In Sound From Way Out! 」。ハードロック・サンプリングのラップから脱却して、様々な音楽性にチャレンジしていた彼らのディスコグラフィーの中から、かっこいいインスト曲を集めたアルバムだった。なので今回購入したこのアルバムも期待してみる(リリースしてる事さえ知らなかったが…)。
テイストは「The In Sound~」と似て、70年代サスペンスTVドラマのサウンドトラックといった感じ。やっぱりこういうの好きなんだね。もともとパンク・バンドだった彼らだから、技量的なものは別として、楽器を持つことは何の不思議もない訳だけど、そういうイメージが無かったから、当初は驚いた。ライヴを見た事が無いので、彼らの実際の演奏力までは知る由も無いが、ベースラインといい、キーボードの使い方といい、60~70年代のファンキーなオルガン・ジャズっぽい雰囲気がよく出ている。マニ―・マーク(Money Mark)などの取り巻きの連中のセンスもあるのだろうが、アナログ楽器の音の出し方やプロダクションは相変わらず、いちいちかっこいい。寄せ集めとは違うので、アルバムとしての統一感はあるが、ちょっと二番煎じ的な印象は免れないかな。統一感があり過ぎて、こじんまりまとまってしまったというか…。グル―ヴィーなサウンドでかっこいいんだけど。(MCA R.I.P.)
ブックオフにて購入(¥250)
- CD (2007/7/4)
- Disc: 1
- Label: EMIミュージック・ジャパン