ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

福丸 @岐阜県岐阜市 (※移転)

2014年10月22日 | 岐阜県(岐阜)

最近通うようになった岐阜市美殿町商店街の風情ある漬物屋から東を眺めると、いつも歩道に行列が出来ている。それがこの店、「福丸」。たい焼きとかき氷の店で、特に最近はいつも行列が出来ている人気店。まだまだ暑かった夏の終わりに店の前を通ると、いつもよりは少なめの行列だったのでつい並んでしまった。店の外には簡易テーブルでかき氷を食べている人もいる。なかなか旨そう。列はなかなか進まないようだ。それもそのはず、こちらのたい焼きは暖簾に書いた「一本焼」の通り、たい焼きの型が一枚分のもので、それを何本も駆使して焼いていく。それに店主がひとりで切り盛りしているから、まずたい焼きの準備を一枚づつして、それを焼台の上に乗せてから、やっとかき氷を掻いていく。そのかき氷も手掻きで、シロップもダーッとかけるタイプではなく、果肉たっぷりの自家製シロップを氷を掻く途中にも入れて氷をかぶせていくやり方なので、一杯一杯に時間がかかる。たい焼きが焼ける頃になると、またそちらにという、まことに丁寧というか、じれったいというか、大変な作業だ。その間にも路上駐車する客にも声をかけ、「すいません」と腰の低い主人。作業を進めながらの話を聞いていると、こちらに店を開いたのは7年程前で、脱サラだそうだ。

少ない行列(10人程)の割には長い時間待ち、次は自分かと思うと、前のおばちゃんがたい焼きを大量注文していたようで、焼けたたい焼きは全てそちらに…。結局、先にかき氷の順番が回ってきた。この日は「桃」を注文。丁寧に氷とシロップを盛っていく。外の簡易テーブルでいただいた。氷はふわっふわという訳ではないが、口どけよく、なんと言っても手作りのシロップが旨い。シロップというよりは桃の果肉のシロップ漬け。ゴロゴロ果肉が入っていて、この値段というのはスゴイ。他の有名店の半値くらいじゃないかな。しかも旬の果物しか使わないというこだわりようなので、それ自体旨い。久々にこのヴォリュームのかき氷を1人で食べ切った。そうこうしている間にたい焼きも焼けたようだ。こちらはテイクアウトして歩きながら食べた。好事家の間ではこういう一本焼のたい焼きを「天然」、量産焼のたい焼きを「養殖」というそうだ(笑)。小振りなたい焼きは焼き加減に少しバラつきがあるものの、薄くパリッとした皮に吟味された餡がピッタリで、旨い。これなら二つ三ついけそうなぐらいで重くない。さすが。並びさえなかったらもっと頻繁に訪れたいのだが…。(勘定はかき氷¥400、鯛焼き¥100/個)

この後の記事はこちらこちら

福丸 (ふくまる)

岐阜県岐阜市美殿町49

(薄皮のたい焼き福丸 薄皮鯛焼き うす皮鯛焼き 薄皮たいやき 美殿町商店街 美殿町 みとのまち 鯛焼き かき氷 福丸)

 

コメント
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