ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

山本屋総本家 本家 @名古屋市中区

2014年10月20日 | 名古屋(中区)

味噌煮込みうどんで有名な山本屋は「本店」と「総本家」があり、ややこしいが、どちらもしばらく行っていなかった。創業の経緯に関してはどちらの説明もいまひとつ説得力が無く、外部からの説明の方が詳しかったりする(参考)。先日、大門の山本屋本店の本店に伺ったので、今度はナディア・パーク近くにある総本家の本家(=本店)へ(←ややこしいなァ)。建物は何階建てだかのビルになっていて、隣には随分とエキセントリックな柄のビルがあった。暖簾をくぐり、中に入ると2階へ案内される。普通で言うと中休みの時間にあたっているが、ここは通し営業なので有り難い。客もぼちぼち入っていて、ゆっくりとした時間が流れていた。たぶん昼時とかは凄いんだろうな。いきなり蕎麦アレルギーの有無を訊かれたのには面食らったが、どうも打ち粉に蕎麦粉を使用しているみたい。渡された品書きの中から「玉子入り」を注文。しばらく待つ。名古屋の観光ガイドブックを片手に座っている若い女性もいる。「名古屋と言えば山本屋の味噌煮込みでしょ」という感じだろうか。確かにそういう方にとっては時間を気にせず入れることが出来て便利だろう。

しばらくして土鍋が運ばれてくる。もちろん蓋は蒸気穴の開いていないもので、これを取り皿として使用する。紙エプロンも用意されていて準備万端。出汁の香りが漂ってきて、なんとも言えず食欲をそそられる。つゆは出汁が強く効いていて濃いめで、玉子が泳ぐくらい多め。七味唐辛子と一味唐辛子は長い竹の筒に入っているのが特徴的。麺を持ち上げて食べてみると、はっきりと分かるくらい芯が残った独特のもの。噛んだ瞬間に、「あぁ、コレコレ」と昔の記憶が甦ってきた。若い頃に食べて面食らった硬い麺はこちら「総本家」のものだったんだろう。麺の量は少なめ。昔はあまりいい印象がなかったが、久しぶりに食べてみると、これはこれでやはり面白い。こちらでも濃いつゆに付き物のご飯はぐっと我慢して、何度もつゆだけ啜って了とした。今のところ、個人的に本店と総本家のどちらが好みかと問われると前者を挙げるかもしれないが、両店ともそれぞれ繁盛しているのはめでたいことだ。(勘定は¥1,058)

山本屋総本家

愛知県名古屋市中区栄3-12-19

(みそ煮込み みそ煮込 味噌煮込み 味噌煮込 山本屋 山本屋本店)

コメント
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