岐阜市加納の住宅街の中にある鰻屋「岐阜うなぎ一番」。大通りに看板が出ていたのを見て、店を探したのだが、どこにあるのか分からないくらいの埋没感。住宅街の一方通行の多い狭い路地の中にあり、店の前に立っても、そこが店とはにわかに信じがたい。まるで飲食店の裏口か、一般住宅のような雰囲気。それでも店の前や横には駐車場がかなり確保してあるので、人気の程がうかがい知れる。店の中に入っても手作り感がたっぷり。「仮設住宅」なんていう言葉が頭に思い浮かぶ(笑・失礼)。テーブル席に座り、給仕の女性が置いてくれたお茶を飲みながら、品書きを見て基本の「丼」を注文。テーブルには漬物(たくあん、白菜)が容器ごとたっぷり置かれていて、自由につまんでいいようだ。
しばらくして肝吸いと共に丼が運ばれる。鰻は4切れ。見るからに味が濃そうな照りの強いたれがかかっていて、焼き加減はウェルダンといったところ。ご飯と一緒に口に放り込むと、予想に違わず、濃いめの味。ご飯にはほとんどたれがかかっていないが、その分、鰻の味が濃いので特に必要ないか。焼き、食感、味付け、ご飯、共に自分の好みとはちょっと違うが、この鰻超高騰のご時世に、この値段で提供するという心意気だけでもうれしいし、給仕の方も親切にご飯のお代わり(無料)を聞いて下さったりと、庶民の味方だ。(勘定は¥1,450)
岐阜県岐阜市加納花ノ木町57-1
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