Rock Or Bust / AC/DC (2014)
発売と同時に手に入れてすでに聴きまくっていたが、今年最後のCDレヴューはやはりAC/DCにしとこ。2014年になってもAC/DCの新譜を聴く事が出来る幸せを噛みしめる。ストーンズ(The Rolling Stones)と並んで、このバンドの盲目的なファンなので、感想はいつも「サイコー!」なのだが、この両バンド共、現役なのは奇跡的。ありがたい。どうもマルコム(Malcolm Young)がもうプレイ出来ないらしいという情報は前ツアー終了後から伝わっていたので、ある程度覚悟は出来ていたのだが、新譜とツアーが発表された後のフィル(Phil Rudd)の逮捕と近況写真を見て「……。」となる。しかも薬物関連の罪はまだ想像出来ても、殺人謀議罪って…。ひょっとしたらまた来日、でも前回(2010年)の来日全3公演に参戦した会場の入りを見ると厳しいか(日本以外では全てソールドアウトなので)、なんて想像を膨らませていただけに辛いこのニュース。
アルバムの発売に先がけて発表されたPVにマルコムとフィルの姿は無く、届いたアルバムにフィルの写真は載っているものの、やはりマルコムの姿はない(代役は甥っ子のスティーヴ・ヤング)。アルバム・ジャケットは中学生のノート隅の落書き並みで、過去最低レベルに酷いが(笑)、筆頭の曲からAC/DC節全開で、タイトにまとまった彼ららしい作品に仕上がっている。アルバム・コンセプトなんて必要ないし、音楽的冒険や革新も必要ない。ただAC/DCがそこに居るだけで、こういうアルバムが出来上がるというのは凄い。個人的に一番心配していたブライアン(Brian Johnson)のヴォーカルは、元がハイトーンだけにもっと衰えが感じられるかと思っていたが、問題なし(ライヴではこうはいかないかもしれないが…)。2はフットボールや大リーグのシーズンが開幕したらへヴィー・ローテーションは間違いなし。でもAC/DCって「Ball」って言葉使い過ぎ。下世話な意味があるのは分かるが(笑)。アンガス(Angus Young)のギターは相変わらず冴えまくっている。彼がいつものように元気そうなのが嬉しい。
amazonにて購入(¥1,805)
- CD (2014/12/2)
- Disc: 1
- Format: CD, Import
- Label: Sony