銀座の街中の近代建築を見てまわる。新しいビルの間に残る戦前のビル。しかし、こういうビルも震災後の耐震基準の問題などで風前の灯だ。今後ますます建て直しが加速されるだろう。今のうちに目に焼き付けておかないと…。実際自分が見てまわっている間にも6丁目の「海洋ビル」(昭和5年前後建造)が、まさに取り壊し中だった…。
↓ 写真は丸い明かり採り窓が印象的な「第一菅原ビル」(昭和9年建造)と、入口上の柱に彫られた「吉祥天」と「広目天」が印象的な「電通ビル」(昭和8年建造)
晩秋らしからぬ強い日差しと乾燥した空気で乾いた喉を潤す為に、「ビヤホールライオン銀座7丁目店」へ。「恵比壽ビヤホール」としての創業は明治32年(1899)で、昭和9年(1934)に建造された建物は現存する日本最古のビヤホール。
店の前まで行くと、路肩に駐車した何台ものバスとごった返す人の集まり。何事かと見ると、どうも大陸の人達のツアーの集合場所にでもなっているようで、歩道に拡がった人達はスーツケースを転がしながら大騒ぎ。ここが銀座ということと、冷え切った国家間の軋轢を忘れそうな光景だ。
めげずに中へ。以前にも何度か入った事があるが、昭和9年建造という店内は、天井高く、ちょっと暗いホールの雰囲気は格別。正面奥のガラスモザイクの大壁画といい、時を経た柱や壁の色といい、ぶら下がった照明といい、時代を超えて過去にいるような気分に浸る事が出来る。何度入っても感動するなァ。同じライオンの注ぎたてのビールでも、ここ7丁目店で呑む一杯はちょっと格が違うと思うのは自分だけかな。この日は一杯だけだったが、美味しいビールを注いでもらい、ひと休みの時間を楽しんだ。(勘定は¥700程)
↓ ショップカード(店中はこんなに明るくないです)
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東京都中央区銀座7-9-20
(銀座ライオン 銀座ライオン7丁目店 ライオン銀座7丁目店 ビアホールライオン ビアホール銀座ライオン7丁目店 ライオン)