浅草で自転車を借りて、吾妻橋を渡り、大川(隅田川)沿いをサイクリング。この日は晴天で、初冬の朝の空気は冷たいものの、手袋やマフラーの要らないくらいの陽気。自転車を漕いでいると少し汗ばむくらい。向島にある創業が江戸末期という「言問団子(ことといだんご)」で休憩した。様々な古い文献にも登場する歴史ある店だ。コンクリート造りの建物で、明るい日差しの入る広い店内にはテーブル席が設けてある。店の奥にはこの店にまつわる様々な資料を見る事が出来るスペースもある。まだ午前の早い時間とあって先客はおらず、お店の方に店内で食べる事を告げ、席に着いた。
しばらくして、お茶と綺麗な3色の団子が平皿にのって供された。茶と白と黄でまん丸の形。それぞれ小豆餡と白餡、それに黄色はくちなしで色付けした味噌餡だそうで熟した青梅をイメージしているとのこと。鮮やかな色からして味噌餡って意外。黒文字(楊枝)でひとつづつ口に入れる。きめの細かい餡は舌触りよく、甘過ぎず、3つあっても重くない。味噌って感じはあまりしないのだが独特のコクがあり、黄色が一番好き。店に置いてあるパンフレット類をのんびりと眺めながら、おいしいお茶と共にいただいた。こういうので落ち着くことが出来る歳になったんだなァとしみじみ。(勘定は¥630)
↓ 晴天の大川(隅田川)東岸から上流(向島方面)を望む
東京都墨田区向島5-5-22
(言問團子 向島言問団子 ことといだんこ ことといだんご 古と問団子)