ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

丸徳 @岐阜県美濃加茂市 (※閉店)

2015年04月06日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃加茂市のJR美濃太田駅前の通りを1本外れた通り沿いにあるうどん屋「丸徳うどん店」。この駅前周辺はかつて交通要所として賑わっていたと記憶しているが、今は閉店してシャッターが降りている店舗や、空き物件が多く、お世辞にも栄えているとは言い難い。こちらに来た目的はうどんではなくて、カツ丼。以前から岐阜県東濃地方の中山道(現在の国道19号線、21号線)沿いに現存するカツ丼の亜種を食べ歩いているが、瑞浪(あんかけカツ丼)、土岐(てりカツ丼)ときて、こちらには「玉子とじカツ丼」があるとの事。玉子とじといっても普通あるような出汁と玉葱(あるいは長葱)の上にカツが載り、上から溶いた玉子を回しかけて蒸らすもの(発祥は早稲田の「三朝庵」だとか)とは違い、玉子のみを出汁で溶いてゆるゆるにしたもの。もうこの辺りは中濃地方だが、同じ岐阜県下でも宿場町が変わるとカツ丼の作り方が違うっていうのはとても興味深い。

店の前の駐車場は狭く、すでに車が停まっていたので、道路の反対側にある駐車場に車を停め、店内へ。すっきりときれいな店内には土間にテーブル席、そして小上がりに席がある。先客は高齢の方が多かった。みんな店員と親しそうに喋っていたから近所の常連客のようだ。早速品書きからカツ丼を注文。特にどんなカツ丼であるとかの説明書きは無い。しばらくして運ばれたカツ丼の丼ぶりの上に見えるのは玉子のみ。それは出汁で溶いてあり、他の具材は何も入っていない。下からカツを掴み上げると、しっかりとした厚みのあるカツで、全体にゆるい出汁玉子をまとっている。カツも揚がったばかりのようで熱々で、もちろん旨い。葱も三つ葉も薬味は何も載っておらず、シンプルな味だが、出汁も甘過ぎないので食べ飽きせず、時々テーブルの上にあった一味を振りかけたりしながら美味しくいただいた。こういう調理方法の「とじ玉子のせカツ丼」がどのあたりに、どれくらい分布しているのかは知らないが、この作り方がこの地域に限って、昔からずっと続いているものだったらとても面白いなァ。(勘定は¥730)

↑ 店のマッチ

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「餡かけカツ丼」の記事はこちらこちら 

「てりカツ丼」の記事はこちらこちらこちら 

丸徳うどん店

 岐阜県美濃加茂市太田町4272

( 美濃加茂 美濃太田 美濃太田駅 丸徳うどん 丸徳うどん店 カツ丼 玉子とじカツ丼 餡かけカツ丼 てりカツ丼 デミカツ丼 )

コメント
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