Ultimate Best Of PUSA / The Presidents Of The United States Of America (2007)
2007年に発売されたザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ(The Presidents Of The United States Of America)のベスト・アルバム。日本独自の編集アルバムで、彼らのキャリアから19曲が選ばれている。1995年のファーストだけで300万枚売ったというから一発屋的な感じに捉えられているかもしれないが、セカンド以降も曲の粒は揃っている。自分も最初聴いた時は何とも思わなかったが、すぐに覚える事が出来る簡潔、且つ印象的なメロディーで大好きになった。元々、3ピース・バンドで、2弦ベース、3弦ギターを駆使してという「キワモノ」的なイメージ(間違っていないが)が強く、メンバーのおよそロックらしくない容姿や、馬鹿馬鹿しい歌詞があいまって、あんまりまともに語られるようなバンドじゃなかった。でもロックに快楽原則が当てはまるとしたら、それを満たしてくれる要素をほぼ内包しているバンドだと言っては褒めすぎだろうか。
当時はグランジ全盛で、眉間に皺を寄せているようなバンドが多い中にあって、ポップでキッチュで、シンプルでカラッと明るかった。ふざけてはいるが、ギターのリフにはアイデアがいっぱい詰まっていて、曲も短いが簡潔によく練られている。そんなチラッと垣間見えるプロっぽいところも好きだった。結局5枚目までのオリジナル・アルバムといくつかの編集盤を買ったかな。現在ではブックオフなどの中古店で二束三文で売られているのが悲しいが、買って損はないです(でも面白音楽がダメな人には向かない)。現在は解散を経てまた活動しているようだが、あまりよく知らない。実際のライヴ演奏を聴いた事がないので、彼らの演奏の実力がどの程度なのかは知らないが、一度くらいは見てみたかった。日本に来る時にはレコード会社も、「来日」じゃなくて「訪日」なんて宣伝しているのが洒落てて面白かったなァ。
オークションにて購入(¥828)
- CD (2007/8/8)
- Disc: 1
- Label: キングレコード