Back To Back / The Mar-Keys & Booker T and The MG's (1967)
スタックス・レーベルの屋台骨、ハウス・バンドのブッカーT&ザ・MGズ(Booker T & The MG's)とホーン・セクション、ザ・マーキーズ(The Mar-Keys)のライヴを収録したアルバム。スタックス/ヴォルト(Stax/Volt)・レーベルは、オーティス(Otis Redding)、アーサー・コンレイ(Arthur Conley)、サム&デイヴ(Sam & Dave)、エディー・フロイド(Eddie Floyd)らを含むレーベルごと大所帯でヨーロッパにおいてレヴュー(パッケージ・ショー)を行ったが、こちらに収録された音源もその一部(のはず)。それらのアーティストのバック演奏ももちろんこの面々が担当したのだが、今から考えると何と贅沢な…。現在では映像も簡単に見ることが出来るが、一度でいいから生で見たかったなァ(DVD買わなきゃな…)。
もし「過去に戻ってライヴを見られるなら」という妄想お題があったら、1966年のディラン(Bob Dylan)のヨーロッパ公演、ストーンズ(The Rolling Stones)の1969年の全米公演、1970年のザ・フー(The Who)のイギリス公演、1970年のアレサ(Aretha Franklin)のフィルモア公演(もちろんキング・カーティスの前座付き)、などと並んで、この67年のスタックス・レヴューも必ず入るだろう(ダメだ、こんなお題で考えていたら妄想でいつまで経っても前に進めない…)。
それはさておきこのアルバム。5、6、7がマーキーズを加えての演奏で、他はMGズ単独。ぐっと華やかになるマーキーズのパートはそのままオーティスが出てきそうだし、ブッカーTのオルガン主体のMGズの演奏は渋め。実際にこのレヴューがどんな順に、どんな曲目を、どんな尺で演ったのかという全貌はだいたいしか知らないのだが、多分、どこでも会場をあたためる為にMGズとマーキーズが先に出て、後で順番に各アーティストが続くんじゃないか。当時の事だから1時間強、長くても1時間半くらいだろう。そこにこれらの面々が次々に登場するんだから凄い。想像するだけで興奮してしまう。
レヴューのダイジェストを収録したアルバムはこちら
オークションにて購入(¥780)
- CD
- Disc : 1
- Label : Warner Music