Forever / Queen (2014)
2014年に発売されたクイーン(Queen)の編集盤。ハリウッド・レコーズからの発売。現在すでに契約先がユニバーサルに変わりリイシューが進んだはずなので、契約上消化しなければならなかったアルバムなのかなと思っていたが、北米でのリリースはまだハリウッド・レコーズが担っているよう。実際のところ、こういう契約関係は国によっても発売先が違ったりするので分かりにくい。どういう意図を持って編集された盤なのかもいまいち分かりにくいのだが、どちらかというとスロー~ミディアム・テンポの曲が大半で、ハードな面は避けられているかんじ。そこに未発表曲が付け加えられている。
どの曲もクイーン特有の流麗なメロディーとコーラス、そしてブライアン・メイ(Brian May)の手作りギター「レッド・スペシャル」の特徴的なトーンが楽しめる。目玉はマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)がゲストになった3「There Must Be More To Life Than This」を含む未発表3曲。マイケルとの曲が今までオクラになっていた理由は、本当かどうか疑わしいが、84年に一緒にスタジオ入りしたマイケルが例のチンパンジーをいつも同行させていたのにクイーン側がウンザリしたからとの事(笑)。ちなみにこの頃のクイーン+マイケルのコラボ未発表曲に「State of Shock」があり、音源も残っているが結局ボツになり、最終的にはミック・ジャガー(Mick Jagger)とのヴァージョンがジャクソンズ(The Jacksons)名義で発表されヒットした。確かにそう思って聴いてみると曲の造りが、フレディ(Freddie Mercury)との掛け合いが下敷きにあっただろうことを想像させる。
2枚ものもあるらしいが、そちらは未聴。陰りが見られたと言われる80年代以降もいいメロディーの曲を作っていたなァと再認識。時代は前後すれどもすんなり聴ける編集だが、最後の20「Crazy Little Thing Called Love 」だけは有名曲ということもあるし、雰囲気が全然他と馴染まず、いまいち。
ブックオフにて購入(¥500)
- CD (2014/11/10)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Universal