岐阜県各務原市の航空自衛隊岐阜基地の北にある、焼きそば・お好み焼の店「くりた」。この近辺は道路も細い住宅街で、店のすぐ横も団地になっている。一応、店の横が1台分だけ駐車場になっているようだ。自分はバイクだったので店先に停め、暖簾をくぐる。店はカウンターのみ6席ほどの小さなスペース。厨房には年輩の女性主人がひとり。小奇麗で値付けも安いし、子供を含む近所の誰もがふらっと寄れるような気安い感じの店だ。まずはシンプルな焼きそば(並)を注文。奥の家庭用と思しき冷蔵庫から材料を取り出し、主人が鉄板で焼いてくれる。この日は昼過ぎの外れた時間だったが、ポツポツとひとり客が入って来る。年輩の女性が多く、家の用事を済ませてひと休みに立ち寄ったという感じ。中休みが無いし、使い勝手がいいんだろうなァ。待っている間に壁に貼られた品書きを眺める。ラーメンもあるようだ。「オロナミンC 80円」というのには笑ってしまう。
しばらくして平皿に盛られた焼きそばが登場。具はキャベツのみで、紅生姜が添えてある。ごくごくシンプルなソース味。追加で「ねぎお好み焼」を注文。この地方の古いお好み焼では定番の、焼いた後に半分に折られた半円形。こちらの生地はとろっとしていて、ねぎの風味が塗られた醤油とよく合い、旨い。こんな店が近くにあったら事あるごとに立ち寄ってしまいそうだ。でも品書きに、重要な「ビール」が載っていないんだよなァ…。(勘定は¥650)
※平成30年3月末を以って閉店されました
↑ 小佐野町の「松駒荘」(建築詳細不明)。下見板張りが特徴的。「荘」が付くから下宿かなんかだったのだろうか。こんな建物、先達の方々が教えて下さらなかったら絶対探せなかった。
↑ 各務原市内の登録有形文化財をいくつかハシゴ。(写真左)大佐野町の「小島家住宅」(昭和4年・1929・建造)。昭和初期に流行した日本家屋横の洋館(応接間)がいい。(写真右)奥村家住宅(昭和3年・1928・建造)。
↑ こちらも有形文化財、成清町の「小島家住宅」(昭和元年・1926・建造)。表門、外塀、蔵、主屋と何から何まで立派。
↑ 木曽川を渡って川島町の「旧・川島郵便局」(昭和11年・1936・建造)へ。地味だが端正な顔立ち。隣は日本家屋の住宅になっている。今は何にも使用されていないみたい。
くりた (栗田お好み焼)
岐阜県各務原市那加雄飛ケ丘町25-13
( 各務原 各務原市 かかみがはら かがみがはら かがみはら なか お好み焼き おこのみ焼 おこのみやき 焼そば やきそば 栗田 近代建築 国登録有形文化財 )