アーケードのある多治見市の銀座商店街。平日はどうか知らないが、休日に訪れるとほとんどの店のシャッターが降りて閑散としていて、人っ子ひとり歩いていない感じ。以前はアーケードにラジオ放送が流れていたが、それも止めてしまったのか静まり返っている。そんなアーケード街にある赤いテントの喫茶店「モリタ」へ。店の前に定食のメニューがあるのだが、それを見る度に気になっていた。ドアを開けると黒いレースカーテン、シャンデリア、オレンジ色のシェードランプ、ブランデーボトルの中の水中花(造花)、など、これぞ昭和の喫茶店という佇まい。少し暗めの照明が落ち着く。年配のご夫婦でやっていらっしゃるようだ。早速定食メニュー筆頭で”当店お勧めの一品です・ぜひどうぞ!”と書かれた「ホタテとサケのバター(マーガリン)焼き定食」〔ママ〕を注文。
外看板では直してあるのだが、店内メニューではバターが横線で消してある(笑)。最初はバターと書いていたが、「母さん、これ本当はマーガリンやで直さなあかんわ」(←想像)となったのだろうか。正直者(笑)。そもそもなぜ喫茶店の食事筆頭メニューがこれなのかという所から引っ掛かって…試さずにはいられない。テレビを見ながら待っていると定食が登場。ご飯は茶碗で、味噌汁とサラダも添えられている。予想に反してしっかりと和風な皿に盛られたホタテ2つとサケは、しっかりめに塩胡椒で下味が付けられバター(マーガリン)で焼かれている。レタスを皿にして福神漬がのせられているのも何だか可笑しい。なぜこの品が筆頭でお勧めメニューなのかは分からなかったが、なんだかほっこりとしつつ、濃い味噌汁を挟みながらいただいた。(勘定は¥750)
↓ 静かな「銀座商店街」の風景(写真下左)。「モリタ」の駐車場横で気になる店看板(写真下右)。その名も「さんふらんしす子」(笑)。何屋さんだ?(←※バーだそうです)。モリタの手書き看板群と同じ臭いがするのは考え過ぎだろうか…。
↓ 古ビルを貫く飲み屋街「銀座センター」◇の佇まいは以前と変わらず枯れたまま。
↓ 可児市の林酒造の酒「富輿(とみこし)」の看板を掲げた裏通り側の「大澤酒店」(建築詳細不明)◇。
喫茶・軽食 モリタ
岐阜県多治見市新町2-37-3
※閉店されました(令和6年5月現在)
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