ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

New Gold Dreams / Various Artists

2018年12月26日 | パンク・ニューウェーヴ

New Gold Dreams (Post Punk & New Romantic '79-'83) / Various Artists (2013)

現在では多角的大企業になっているリチャード・ブランソン(Richard Branson)率いる英ヴァージン社。元々は小さなレコード会社で、今でいうインディーレーベル。設立は1972年でどちらかというと主にプログレ系の音楽を発表していたが、77年のセックス・ピストルズ(The Sex Pistols)との契約を期に、パンク、ニューウェーヴのバンドのレコードを多く売り出した。そんなヴァージン・レコードのポスト・パンク~ニュー・ロマンティック期の曲群を集めた3枚組CD。同一レーベル内のコンピなので複数の曲が収録されているアーティストもいるし、他会社のデュラン・デュラン(Duran Duran)やスパンダー・バレエ(Spandau Ballet)などの有名どころはもちろん入っていない。

ポスト・パンクというどちらかというと非商業的な(つまり売れない)音楽ジャンルと、ニュー・ロマンティックという売れ線の音楽を繋げて系列と捉える視点が自分には無かったので興味が沸いた。PIL(Public Image Limited)を筆頭にジャンルを代表する様々なアーティストの代表曲が並んでいる。名前だけ知っていて曲を知らないアーティストもいくつかあるので、クレジットを見ながらでないと把握しづらいが、逆にただ流しているとポスト・パンク期からニュー・ロマンティック期への変遷はごく自然で境が見つからないほど。

例えば後にヒット作を出したヒューマン・リーグ(The Human League)やシンプル・マインズ(Simple Minds)はどちらにも属していると言えるが、初期はわりとアバンギャルドなアプローチで、後期になるほど洗練されヒット曲然とした感じになっていく(ちなみにこのアルバム・タイトルもシンプル・マインズの曲名から)。ただジャパン(Japan)はよく分かるのだが、デイビッド・シルヴィアン(David Sylvian)と坂本龍一のコラボ曲あたりになるとちょっとテーマからずれるような気がしないでもない…(でもあちらではニュー・ロマンティックと捉えられているのかも)。なかなか面白いコンピレーションだ。

1-01 Public Image Limited - Death Disco 12" Version  
1-02 Magazine - Permafrost  
1-03 Fingerprintz - Dancing With Myself  
1-04 Essential Logic - Wake Up  
1-05 The Men - I Don't Depend On You  
1-06 Jah Wobble - Dan McArthur  
1-07 OMD - Electricity  
1-08 The Human League - Empire State Human  
1-09 Public Image Limited - Careering  
1-10 The Flying Lizards - TV  
1-11 Magazine - A Song From Under The Floorboards  
1-12 Another Pretty Face - Whatever Happened To The West  
1-13 Martha And The Muffins - Echo Beach
   
2-01 The Ruts - Staring At The Rude Boys  
2-02 Jah Wobble - Betrayal  
2-03 The Ruts - West One (Shine On Me)  
2-04 The Professionals - 1-2-3  
2-05 Fingerprintz - Houdini Love  
2-06 OMD - Enola Gay  
2-07 Japan - Gentlemen Take Polaroids  
2-08 Public Image Limited - Flowers Of Romance  
2-09 Heaven 17 (We Don't Need This) Fascist Groove Thang  
2-10 British Electric Foundation - The Decline Of The West  
2-11 Simple Minds - The American  
2-12 The Human League - Love Action (I Believe In Love)  
2-13 Rip Rig And Panic - Go, Go, Go! (This Is It)
 
3-01 Simple Minds - Love Song  
3-02 Japan - Ghosts  
3-03 Culture Club - White Boy  
3-04 Tina Turner / British Electric Foundation - Ball Of Confusion (That's What The World Is Today)  
3-05 Rip Rig And Panic - You're My Kind Of Climate  
3-06 Mick Karn - Sensitive  
3-07 David Sylvian/Ryuichi Sakamoto - Bamboo Houses  
3-08 Culture Club - Do You Really Want To Hurt Me  
3-09 China Crisis - Christian  
3-10 Heaven 17 - Temptation  
3-11 Howard Devoto - Rainy Season  
3-12 David Sylvian/Ryuichi Sakamoto - Forbidden Colours  
3-13 The Flying Pickets - Only You  
3-14 China Crisis - Wishful Thinking

amazonにて購入(¥1,248)

  • CD (2013/11/12)
  • Disc : 3
  • Format: CD, Import
  • Label : Imports
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バル・バロッサ @岐阜県岐阜市

2018年12月26日 | 岐阜県(岐阜)

 

いつものように「のはら湯」で汗を絞った後に向かったのは「バル・バロッサ」。上階のバーには何度も出かけているが、下のバルは初めて。半地下の店はオープンな造り。この日はまださほど寒くなかった。店内には何組も先客が居て、予約無しでは入れないかなと思ったけれど、手前のスツールの席ならOKとのこと。もちろん了解して樽をテーブルにしたスツール席に腰を下ろす。女性給仕にメニューを見せてもらい、この日のお勧めだった「長良天然ワイン醸造」のグラスワイン赤を所望。

グラスにサーヴされたワインをグイッとやる。汗を流して来たので注意しないとすぐ酔いそうだ。このワインを呑んだのは初めてだが、醸造所の名前からちょっと軽めの口当たりを予想していたら意外としっかりとしたボディ。長良川のほとりで戦前からワイン醸造をやっているというこちら、以前に直接買ってみようとこちらの醸造所を訪ねたことがあるが、結局建物がよく分からず引き返したことも。ぶどうの種類(マスカットベリーA、デラウエア)から勝手にライトな感じの味かなと想像していたが、しっかりとした渋味とボディでとても気に入った。また行ってみよう。

順番が逆になったが次はビールを。クラフトビールの「Far Yeast Brewing」のフレッシュホップセゾンのハーフ・パイントにしてみた。爽やかな口当たりでスイスイと入ってくる。ちょっと草っぽいホップの香りが鼻に抜けてずっと呑んでいたい気になる旨いビールだった。両方に合わせたのは「田舎風パテ」。お腹は減っていなかったので軽くつまんだだけだが、しっかりと脂身がありどちらのドリンクにもぴったり。マスタードシードのソースとピクルスが添えてあり、それらをチビチビとやりながら軽く呑むのは気分がいい。このままアルコールばかり摂取していると本当に酔いそうだったのでこのくらいにしておいた。広くない店で店員も少ないが機能的。給仕の女性もテキパキとして感じが良かった。次はしっかり食べてみよう。(勘定は¥1,800程)

この後の記事はこちら

 

BAR BAROSSA (バル・バロッサ)

岐阜県岐阜市金宝町1-12

 

( 岐阜 ぎふ バロッサ バルバロッサ ワインバー タパス スパニッシュ フレンチ イタリアン 中垣繁幸 )

コメント (2)
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