With A Little Help From My Friends / Steve Cropper (1969)
The MG'sのギタリスト、スティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)の初ソロ作品。アルバムを聴いてみるのは初めて。バンドはまだ全盛の頃だから、どういう経緯でソロ・アルバム発売ということになったのか知らないが、レーベルもちゃんとスタックス(STAX)から。もともとブッカーT&ザ・MGズ(Booker T. & The MG's)はインスト・バンドなので、ソロは全く違う音楽性なのかなと思いきや、こちらもインスト・アルバムなのでバンドのアルバムと感じは変わらないし、カヴァー曲を多用するスタイルもよく似ている。
こうしたインスト音楽の宿命で、当時ヒットした曲のカヴァーなんかを演ると、どうしてもエレヴェーター・ミュージックっぽく聴こえてしまうのは仕方のないところ。でも流し聴きせずしっかりと向き合うと、彼らしい丁寧なギターの音がヴォーカルの代わりにちゃんと”歌っている”のがよく分かる。03の「99-1/2」なんてアレンジによって控えめに聞こえるが、実はギターが火を噴いている(笑)。日本ではいわゆるギター・ヒーローとしては扱われることのないスティーヴ・クロッパーだが、特にミュージシャンからのリスペクトは大きい。彼の場合、忌野清志郎とのコラボレーションでも分かるように人柄の良さも愛されているようだ。
オークションにて購入(¥423)
- CD (1991/10/31)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Stax