ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

喜多品 @滋賀県高島市

2020年04月16日 | 滋賀県(老舗)

滋賀県高島市で400年もの歴史を誇る鮒寿司の「喜多品」へ。起源は元和5年(1619)まで遡れるのだそう(←家康の時代だ…)。以前この地を訪れた時にその風格ある外観を見て、次に来たら寄ってみようと思っていた店。街道から内に入ったひっそりとした通りにあり、歴史を感じさせる外観で中は窺い知れないのでやや入りづらい。思い切って暖簾をくぐってみると…アレ?戸が閉まっている。貼紙がしてあり、作業場に居るので電話して欲しい旨と携帯電話番号が書いてあった。一瞬もう止めておこうかと思ったが、折角ここまで来たので電話をかけてみる。すると「すぐそちらに向かいます。」と返答があった。しばらくして息せき切って白衣の主人がやってきて戸を開けてくれた。仕込みの最中で作業場に居たとのこと。店内のショーケースには色々な大きさの立派な鮒寿しが並んでいる。しかしどの梱包もちょっと大きく値段も高め。どちらかというと自家消費というよりはハレの日の贈答用といった感じだ。うちで鮒寿しを食べるのは自分だけなので持て余しそう。そんな中、ひとつだけ小さなパックの「ふなずし発酵和ご飯(ゆず入り)」というのがあったのでそれを買うことにした。走って駆けつけて下さったのにこんな小さな商品だけの購入で申し訳ない。

「ふなずし発酵和ごはん」は鮒寿しを細かく刻んで乳酸発酵したごはんと和えたものだそう。ビニール袋から取り出し小皿に盛った。中に入っている鮒寿し片はさすがに小さく少ないが値段が値段だから仕方がない。鮒寿司のご飯はどろっと形が無くなっているものと粒がしっかり分かるぐらいのものと色々あるが、こちらは粒状には見えないくらい。でも口に含むと粒感が若干感じられる。普段鮒寿司をいただく時も鮒の身だけでなくご飯の部分も口に入れることが多いので違和感は無い。独特の発酵臭はあるが柚子が効いていて食べやすく、冷や酒になかなかいい感じ。箸でちびちびつまんだけれど、パンに塗ったり、野菜のディップにしたりすることも勧められていた。明日の朝、パンに塗ってみよう。次はしっかりと子持ちの鮒寿司を買わないとな。(勘定は¥540)

 

 

 


 

↓ 「萩乃露」が代表銘柄の酒造「福井弥平商店」(建築詳細不明)。風情ある建物が古い街道沿いに建つ。残念ながら直売所は日曜休みで直接購入は出来なかった。酒造はどこも日曜休みが多いが、お願いだから売場だけ開けてくれないか(苦笑)。

 

↓ 以前も訪れた店と同じ通りにある「日本基督教團・大溝教會」(建築詳細不明)に再訪。周りの建物と比べるとそのこじんまりとした大きさが分かる。

 

↓ 琵琶湖畔。この日は日が照ったり雨がちらついたりと変わり易い空模様だった。浜で波の音を聞いていると「おうみのうみ」と呼ばれるのがよく分かる広大さ。嫁にこの写真を送ったら「え!海に居るの?」と返された。

 


 

 

総本家 喜多品老舗

滋賀県高島市勝野1287

 

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