愛知県一宮市の木曽川町にある菓子屋「萬壽堂」へ。店は「新木曽川駅」のすぐ近くにあり、細い道だが交通量の多い木曽川銀座通りにある。同じ通りに旧店舗と思われる建物があったので、こちらに移転したのかな。文字看板からいくと和菓子、洋菓子両方を扱う店のようだ。店に入ると冷蔵ガラスケースに入った洋菓子の他に、饅頭や栗きんとんなどの和菓子も並べてある。ガラスケースの中のケーキは昭和な雰囲気いっぱいのクラシカルなケーキが多い。歳をとったせいか最近こういうのにグッとくる。最初はデカくて分からなかったが、あの「ピレーネ」(※)タイプのケーキがある。にしても通常のピレーネの倍くらいある大きさ。しかも通常はスポンジ生地の4隅を閉じた部分は上にくるが、これは裏返し。面白い。ちなみに名前はこちらも「ファンシー」。それのチョコレート版「ファンシーチョコ」それに「モンブラン」「チーズケーキ」「クレープ✕✕」(名前失念)を購入して家に持ち帰った。
※愛知県を中心に何故かこの地方で昔から愛される生ケーキ。「パリジャン」「ピレーネ」「ファンシー」「アントルメ」「マロン」「ポワロン」等、各店で様々な名称で呼ばれているが、元を辿ると同じ菓子職人に行き着くのだそう。かつて一宮にあった「ボンボヌール」の工場長が開発したケーキで、独立して蟹江町「パリジャン」を開店し、現在東海地方他に散らばる弟子筋等の店で様々な商品名で受け継がれているとの事です。
家に帰っていつものように妻と分けっこ。デカい「ファンシー」を皿にのせる。ふわふわのスポンジはマーブル模様。中はもちろん生クリームだが、ザクッとした口当たりの細かいクッキーみたいなのも入っていて旨い。分けたのでよかったが、1人で食べたら大きいのでこれひとつで終わってしまいそうだ。名前を忘れたクレープのケーキは、立体的なクレープの中にスポンジとバタークリームのような風味のクリームが入っていた。他の2つもシンプルながら、昭和の人間には懐かしいタイプのケーキ。どれも旨かった。次は和菓子も買ってみようかな。(勘定は¥1,200程)
↓ 御鮨街道(鮎鮨街道)沿いにあるスクラッチタイル壁の建物(建築詳細不明)◇。最初に見てから随分経つが、以前と変わらずそのまま残っていた(以前の写真とよく見比べたら屋根が改修されているようで近代建築らしい庇の装飾が無くなっていた)。現役だった向かいの古い時計屋は店を閉めてしまったようだ(未確認)。
萬寿堂菓子舗
愛知県一宮市木曽川町黒田字古城8
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