名鉄堀田駅の「名鉄堀田名店街」にある洋食の「キッチン・コーチャン」を再訪。駅と反対側から入ったので、自転車ごと名店街に乗り入れた。相変わらずシャッターが閉まったテナントばかりで入店している店は少数のまま。人通りも変わらず少ない。この名店街は駅側から入ってもどこに行ける訳ではないから思うように人の流れが出来なかったんだろうな。店はなかなかの客入り。ここは喫煙可で、食後に燻らせている人も居たので一番離れた厨房側の端の席に腰かけた。この日は決め打ちで来ていたので女将さんに「カニコロッケを…」と伝えると、「ごめんねー。コロッケもうやってないの。」との返事。奥から主人が「もうメニュー少なくなってるからねー。」と声が聞こえてきた。そこで「じゃ、ハンバーグを」と「ハンバーグランチ」に変更。真ん中にシャンデリア、各テーブルに布巻きのペンダント・ライトがぶら下がる昭和な店内を、女将さんが常連客に声をかけながら忙しく立ち回る。
しばらくして鉄板(ステーキ皿)にのったハンバーグと平皿のライス、味噌汁が運ばれた。「お待たせでーす!」と主人の威勢のいい声も聞こえてきた(結局この日は主人の姿は見えず)。ハンバーグの付け合わせはポテト、いんげん、人参という昭和洋食の定番。大きなハンバーグにはたっぷりと酸味の強いソースがかかっている。ナイフを入れて熱々を口に運ぶ。年配の人なら味わったことのあるだろう昔風の玉ねぎが入っていないか少量の、つまりふわっとしていないハンバーグ。昔は大抵こういう食感のハンバーグだった。いつ頃からだろう玉ねぎが沢山入ったタイプのハンバーグが出て、あっという間にそちらが主流になったと記憶している。たっぷりソースをまとわせていただく。旨い。味噌汁も「これぞ赤出汁」という感じの豆味噌の風味の強いもの。懐かしさを感じつつ平らげた。ランチにはコーヒーも付いている。食事が終わるタイミングに合わせて女将さんが持ってきてくれ、シュガーポットの蓋を開けてくれた(使わないが気遣いが嬉しい)。
「ごめんねー、コロッケ。」と再度謝ってくれるので「いえいえハンバーグ美味しかったですよ」とコーヒーを飲みながら答えると、年齢とかのせいでメニューを減らしているのではなく、このテナントの建物側から3月いっぱいで退去するよう告げられていて、もう2月で店を閉めるつもりなのだと教えてくれた。そうか、それでメニューを絞っているのか…。耐震とかの問題なのか分からないが(←追記:そのようです)、どのみちこの入店率では遅かれ早かれそういうことになるだろうなとは思っていたので驚かない。でも店は移転とかではなさそうなのが何とも残念(未確認)。もう1度くらい来られるだろうか…。(勘定は¥950)
※耐震工事に伴い、令和4年2月末を以って閉店されました
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キッチン コーチャン
愛知県名古屋市瑞穂区新開町28-26
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