ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

坂本 龍一 (1952 - 2023)

2023年06月18日 | ロック(日本)

坂本龍一が亡くなってもう3ヵ月にもなる。すぐに何か書こうと思っていたが、なかなか書けないでいた。自分はよくあるパターンでイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra、以下YMO)期から彼の音楽を聴くようになったのだが、当時は今ほど色々な情報や音源に気軽にアクセスすることが出来ず、YMOより以前に彼が気鋭のアーティストとして注目されていたことはほとんど知らなかった。YMOが話題になってくると関連作品とかがラジオで紹介されるようになり、特集番組とかをエアチェック(死語)して、安いカセットテープに録音して繰り返し聴いていたことを思い出す。でも小学生の自分には良さはあまりよく分からず、結局それらを聴くようになったのはずっと後になってからだった。

一番よく聞いたのはやっぱり「千のナイフ」(1978)(ジャケット写真上)。YMOもライヴやオリジナル・アルバムでカヴァーした「Thousand Knives」「The End Of Asia」が収録されていて、そのちょっとオリエンタルな雰囲気を持った電子音楽っていうのが自分のYMOのイメージそのままで聴き易かったっていうのもある。同時期にはフリクションのファーストをプロデュースしたりもしていて(これも後から知った)、このジャケットの写真の通り”ニュー・ウェーヴ”的な雰囲気が満載。でもYMOのメンバー曰く、坂本はファッションももっとバンカラな感じだったらしいし、寡黙な印象と違って結構トガっていたのだとか。

YMO全盛期を経て、忌野清志郎との「いけないルージュ・マジック」や、映画「戦場のメリークリスマス」辺りまではフォローしていたが、YMOの解散前くらいからは興味が薄れ、その後の坂本のソロ・アルバムや参加曲、作曲して名声を得たサントラもあまり熱心に聴いたとはいえない。むしろNHK教育でやっていた「Schola」とか、彼の音楽的知識を知り得るコンテンツの方をよく観たりしていたかな。彼は病状を公表していたし、最期と称してライヴ配信もしていたので覚悟はしていたが、やっぱり若い頃から入れ込んだアーティストが亡くなるのは寂しい。合掌。R.I.P.

 

 

   坂本龍一 ( 1952 - 2023 ) 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

尾藤家 @岐阜県関市 (4)

2023年06月18日 | 岐阜県(中濃)

昼営業だけだがいつも客でいっぱいの人気店、岐阜県関市の「尾藤家」へ。ハコも大きいし、1人でも長卓があって回転がいいので時々利用している。店内はもちろんこの日もほぼ満席の盛況ぶり。土間の長卓に案内され、大勢いる給仕の1人に声を掛けて注文したのは「煮込うどん並・天ぷら玉子入」。こちらのグランド・メニューには”味噌”の記述は無いが、もちろんその実態は”味噌煮込みうどん”。白つゆの煮込みはどうかというと”鍋焼うどんもやっております”とあるので頼めばやってくれる。それにこちらの定番「五目」(五目ご飯)も追加。

混み合っていたので時間がかかるかなと思っていたが、思ったより早く「煮込みの定食でーす。」と運ばれた。ぐつぐつ土鍋から湯気を立てている「煮込うどん」には、デカい衣の海老天と、揚げ、ネギ、そして玉子は黄身が2つも。早速とん水とレンゲを取り出し、うどんを手繰り上げて移す。ここで「煮込うどん」をいただくのは随分と久しぶりだけれど、細打ちで軟らかめの茹で加減。東海地方で主流の煮込み用の麺とはちょっと違う。八丁味噌ベースのつゆは出汁加減もなかなかいいが、ちょっと頼りないかな。海老天の海老自体は大きくないが、厚く化粧した衣はつゆに浸って溶けだすと、これまたいい感じになる。「五目」は人参の切りが大きく、味付けも甘めの田舎風五目ご飯。ご飯に色付いていないところもあるので後混ぜだろう。どちらも綺麗に平らげた。早いもので次はそろそろ冷たいのの季節かな。(勘定は¥1,150)

以前の記事はこちら (1)(2)(3

 

尾藤家

岐阜県関市肥田瀬2734

 

( 関 せき びとうや びとうけ 蕎麦 うどん 信州そば 煮込うどん みそ煮込みうどん 味噌煮込うどん ひやしたぬき 冷やしたぬき 麺類食堂 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする