ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

巴屋 @愛知県瀬戸市

2023年07月11日 | 愛知県(尾張)

6月のある日曜日。この日は厚生労働省が定める「水道週間」期間中で、愛知県瀬戸市の「馬ヶ城浄水場」の1年に1回きりの一般開放日に当たっていた。それに気付いたのが昨年の公開日すぐ後だったので1年越しの待望の訪問。万難を排してバイクで瀬戸市へ(バイクのみ場内駐車可)。

見学後に昼食をいただいたのは以前から一度と思っていた五位塚町の「巴屋」。市街地から離れた住宅地への入口にあり、幹線道路(248号線)沿いには共同駐車場がある。ただ店舗といっても小さく擦れた街路灯看板ぐらいで、建物はどう見てもごく普通の1軒家。入口がどこかさえ分かり辛い。建物と流れるせせらぎの間の駐車場(写真下左)から進入すると小さな”営業中”の札があった(写真上)。車の奥には暖簾がテキトーに掛かっている(写真下右・笑)。

 

奥には焼き場があり、年配の主人が1人。そちらに声を掛け、品書きから「並 うなぎ丼」を注文した。ドアの向こうに小さなテーブル席が3つのみのスペースがある。川のせせらぎが間近に聞こえ、窓からは濃い緑が目に入る。座っていると主人が盆にのった急須と湯吞を持って来てくれた。他に客は勝手知ったるといった感じの常連客2名と、自分と同じでホントにここでいいの?と訝った感じで入って来たロードバイクの男性1人。ちょうど調理する主人が見える席だったので眺めながら待つ。延々と炭火を団扇で扇ぐ主人は汗だくだろう。大変だ。30分程経った頃に「並丼」が運ばれた。丼には椎茸などが入った吸物と、守口漬としば漬け、キュウリの浅漬けが付いている。

「並」なのでうなぎは3切れ。ごはんはやや多めかな。うなぎはこんがりと焼けていて堪らない香りを放っている。もちろん地焼きで厚過ぎず薄過ぎずの大きさ。香ばしいタレの味加減も自分の好みにあっていい感じ。旨い。たれの量も昨今の店のように多過ぎず適量。それでいて価格は他の店と比較して割安なのだから嬉しい。あっという間に平らげて席を立ち、「待たせてゴメンねー。」と声をかけてくれた忙しい主人に勘定してもらった。また来ようっと。(勘定は¥1,800)

 


 

↓ 「馬ヶ城浄水場」(昭和8年・1933・建造)。1年越しの念願の場所に初訪問。係員に誘導され場内を散策。「緩速濾過池」には洋風な意匠の建屋「観測小屋」が3つ並んでいる。

 

 

 

↓ 奥に進むと「瀬戸市水源地」と札の掛かったクラシックな板張りの「管理棟」(事務所)がある。片側の1部屋は展示室になっていた。

 

 

 

 

↓ そしてこちらが貯水池から流れ出る堰堤。これが見たかった! 緩やかにカーブを描いて流れ出る水の波紋が何とも美しい。涼しげな音や周りの緑が綺麗な事もあって、訪れる人々から「うわぁ。」とため息が漏れ出る。これも沢山の雨が降った後でないと見れないというから貴重だ(ちなみに前日は大雨)。ここが1年に1度しか観られないなんて、何だか勿体無いなァ。

 

 

 

 


 

 

うなぎ 巴屋

愛知県瀬戸市五位塚町12-1

 

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