Kerouac: Kicks Joy Darkness / Various Artists (1997)
ビート・ジェネレーションの作家、ジャック・ケルアック(Jack Kerouac)の詩を様々なアーティストが音楽をバックに朗読したちょっと変わったトリビュート・アルバム。ケルアックは1969年に47歳で亡くなるまで、アメリカの代表的なビート作家として、各方面に影響を残した人物。特に1957年の代表作「路上(On The Road)」は、色々なアーティストのインタビューや記事にその名前が登場していたので馴染みが深い(読んだことはないけれど)。もちろん米語の詩の世界なんて全然分からないし(→日本語でもどうだか)、そちら方面に強い興味がある訳ではないけれど、参加しているアーティストの顔ぶれを見たら一度くらいは聴いてみたくなる。という訳で、参加アーティストは以下の通り。
01 Kerouac (Morphine)
02 Bowery Blues (Lydia Lunch)
03 My Gang (Michael Stipe)
04 Dream: "Us Kids Swim off a Gray Pier..." (Steven Tyler)
05 Letter to William S. Burroughs & Ode to Jack Hunter S. Thompson (Hunter S. Thompson)
06 Skid Row Wine (Maggie Estep, The Spitters)
07 America's New Trinity of Love: Dean, Brando, Presley (Richard Lewis)
08 Dream: "On a Sunny Afternoon..." (Lawrence Ferlinghetti & Helium)
09 MacDougal Street Blues (Jack Kerouac, Joe Strummer)
10 The Brooklyn Bridge Blues (Choruses 1-9) (Allen Ginsberg)
11 Hymn (Eddie Vedder, Campbell 2000, Sadie 7)
12 Old Western Movies (William S. Burroughs, Tomandandy)
13 Silly Goofball Poems (Juliana Hatfield)
14 The Moon (John Cale)
15 Madroad Driving (Johnny Depp, Come)
16 Have You Ever Seen Anyone Like Cody Pomeray? (Robert Hunter)
17 Letter to John Clellon Holmes (Lee Ranaldo, Dana Colley)
18 Pome on Doctor Sax (Anna Domino)
19 Mexico Rooftop (Robert Buck, Danny Chauvin)
20 The Last Hotel (Patti Smith, Thurston Moore, Lenny Kaye)
21 Running Through-Chinese Poem Song (Warren Zevon, Michael Wolff)
なんだこの凄い面子。世代は様々だが、キラ星の如く素敵なアーティストがこぞって参加している。ロック界だけでも「No New York」のリンダ・ランチ、REMのマイケル・スタイプ、エアロ(Aerosmith)のスティーヴン・タイラー、クラッシュ(The Clash)のジョー・ストラマー、パール・ジャム(Pearl Jam)のエディー・ヴェダー、ヴェルヴェッツ(The Velvet Underground)のジョン・ケイル、パティ・スミスにレニー・ケイ、ソニック・ユース(Sonic Youth)のサーストン・ムーア、ウォーレン・ジヴォンなどなど…。それだけ彼が与えた影響が大きかったということだろう。
聴いてみるとどうか。うーん、やはりネイティヴならまだしも、素養の無い自分にはこれが何を意味し、どう捉えたらよいのかさっぱり分からない。全てがポエトリー・リーディングという訳ではなく、後ろに付けた音楽と相まってかっこいい雰囲気の曲(?)はあるにせよ、これを何度も聴くかというと…、そうはならないかな、やっぱり。
オークションにて購入(¥379)
- Label : Rykodisc
- ASIN : B0000009PX
- Disc : 1
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます